テレビ収録を終えて
先日1月25日から26日にかけてテレビ収録が行われました。私自身テレビの収録は4度目になりますが、今回はとても力が入り、ハイになっている自分を感じました。気持ちが入りすぎてうまく表現できなくて、「もっとこうすればよかった」「あーすればよかった」などいろいろ思いましたが、何はともあれ2月14日に放送になります。お恥ずかしい限りですが、是非ご覧ください。私がまだ女将になりたてのころに、1回「いい旅夢気分」に出させていただきました。でもそのころは、人の手配など打ち合わせもフロントが行っていましたので、私は殆ど気楽に過していました。今回は、大体の撮影予定表はあったものの、撮影の進み具合を見ながら人を動かすのに、忙しい思いをしました。
今回は、ディレクターさんとの打ち合わせも、全て私がしました。お迎えのシーンに始まり、お部屋へのご案内、お茶だし、そうしたいつもの紋屋での通常の姿にほぼ等しいかたちで進められました。今回の旅番組は久しぶりで、旅番組だからこそ紋屋のよさを表現したい、という思いが強くなりました。テレビの収録がどんなに時間が掛かるかは、以前にBSのクイズ番組にご協力した時に思い知らされました。お夕食のシーン、板長の調理シーンや料理撮影、貸切風呂の入浴シーン、アロマオイルトリートメントのシーンなどなど。今回は15分程度だそうですが、5分の番組でも収録には約4時間かかるのです。単純に考えてもその3倍、今回は、13時ころから夜21時ころまでと、朝8時ころから夜6時ころまで掛かっての撮影となりました。紋屋の従業員にも少し負担は掛かったものの、テレビ撮影隊の皆様は、長々と大変だったと思います。
あとは実際にどのように構成されるのか、ドキドキしながらその日を待たねばなりません。最近は勉強のために、よく旅番組は観るようにしています。新しく建て直したところや改築した旅館以外は、大抵どこも苦労している様子です。おもてなしについてもそれぞれに工夫が見られます。うちでもやっているサービスがなされていると「真似された!」などといいながら観るのです。笑顔が売りの旅館さんでも映像では固い表情だったりしますが、やはり素人は上手くテレビカメラの前ではたちまわれませんね。今回一番大変だったのは、食事の用意が急に増えたりしたことでした。はじめは朝食の撮影はなかったのですが、あることになりましたし、女優さんは撮影のお部屋で料理を召し上って頂く予定でしたが、時間を短縮する為に、再度あとで召し上がることになったりしました。
また、女優さんが撮影のあとに実費でアロマオイルトリートメントを受けることになったので、皆さんがお夕食を一緒にする時間に召し上がれない為、お一人の女優さんは、皆さんとは別にお食事していただきました。撮影用の夕食は、撮影が終わったら、私たちが食べようと思っていたのですが、(お伝えしなかったので)撮影の皆さんが召し上がってしまっていて、私たちは急遽、粗食の夕食となりました。
お夕食のシーンは、撮影の日はまだ春の献立になっていなかったのですが、これからの季節に出される献立でなければいけないというので、前日にぎりぎりセーフで決まった献立をお出ししました。
今回のお献立は、私自身まだ覚えきれていませんでしたし、係もまだ知らない内容でした。それぞれに拘っている部分があったので、私がそのご説明をさせて頂きました。しかし、浴衣姿の女優さんが「暑い!」と言うくらいお部屋がスポットライトと暖房、人が多いせいで異常に気温が高くなり、私もそこに座っているだけで大変でした。緊張で上手く話せなかったのと、顔が茹蛸状態なので、これからの放送が憂鬱です。板長も、いつもは絶対にテレビに映るのはごめんという人ですが、今回は仕事だからと出てもらいました。仕事の様子をとられるのは、どんなシーンがいいか、自分のプロフィールを考えてもらったりしました。また、いつもは休憩している時間帯でしたから、本人はけっこうしびれていました「掃除はしなくてかまわない」と言ったのに、やはり気になったらしく、調理場総出でお掃除もしたようです。一番忙しい板場のシーンを撮る時など、ではとカメラさんが構えたら急にみんながそっぽを剥いたのは笑えました。こうして板場のみんなも頑張りました。
なるべくお客様にご迷惑をおかけしないことが前提ですが、今回は、お客様がいらっしゃらないのは不自然ということでしたので、朝食のシーンは他のお客様が召し上げっていらっしゃる時間に、女優さんたちも一緒に召し上がりました。当日お泊りの皆様は、大変協力的でいらして、本当にありがとうございました。
この日は、たまたま御馴染み様も3組様いらっしゃいましたし、私はすごく忙しい一日でした。どのお客様にも、撮影が入っている旨をお話しし、多少のご迷惑をおかけするかもしれませんが、よろしくお願いしますと言ってまわりました。
女優さんたちにお料理をお出しする客室係には、ディレクターさんが下見にいらしたときに担当した男性の係が、ディレクターさんの要望で選ばれました。傍目にはいつもどおりに出来ているように見え、「いい経験をさせてもらいました。」と本人も言っていました。
撮影隊の皆様の夕食は21時半から始まりました。いつもなら帰り支度のころですが、せっかくなのでご挨拶に伺いました。たまたま下見にいらしたときに雑談から分かったことでしたが、ディレクターさんは、私の小学校の先輩でした。しかも、ディレクターさんは、わたしより4学級上で、同じ先生に習ってもいました。まったく世の中は狭いというか、不思議です。田島令子さんは、流石に女優さんで、肝心なところはしっかりきまっていらっしゃいました。ごく一瞬のお顔の表情作りが見事でした。慣れてくると結構気さくな方で、愛用なさっているシャンプーの話しなどしてくださり、私は楽しく過せました。撮影の合間には、私がおかみになった個人的ないきさつなどを聞かれ、バツ一同士で子供を引き連れての再婚である話しなどをしました。田島さんがもう一人の女優さん古閑(こが)さんに、「だからね、人生っていうものは、こうして転機が訪れるものなのよ。」と話していたのが、何か印象に残りました。
arujiも今回は、お迎えとお見送りをしています。私たちのツーショットもご覧いただけるものと思います。本当に従業員のみんなも撮影の皆様もお疲れ様でした。2月14日を楽しみに(?)しながら待ちましょう。・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
◆素顔の女将◆
自宅すぐ近くにガソリンスタンドがある。館山方面へ行く時は必ず前を通るのだが、家内はつい最近までその存在に気が付いていなかった。クソ真面目な性格なので、自動車に乗っても真っ直ぐ前しか見ていないのだろうか?こちらへ引っ越して来て、もう6年を過ぎたというのに.....。(by aruji)

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