いい意味での自信
私は自分自身があまり好きになれなくて、そのことで随分長い間悩んできました。ポジティブになろうと大人になってからかなり努力もしました。簡単なようで簡単ではないこと。でもやらねばと1歩進んでは3歩後退するような遅さで進んできました。
こんな人はそう多くはないと思っていましたが、結構自分に自信がない人はいるものです。先日もある人から、人間はコンプレックスがあるから伸びるのだと言われました。確かにそうかもしれません。うぬぼれている人はもう満足しているので、それ以上の努力をしない可能性もありますから。主人と喧嘩をした時も、この頃良く自分を分析してみると、要するに自分自身に自信がないため、人のせいにしてしまうようです。けっして良くないことだと思いました。何かトラブルや自分自身の心に波が立つとき、どうしてかなと違う方向から見てみると、たいてい自分に原因がありました。
私は多くの人が集まるところが苦手なのですが、それも自信がないのでどうも引いてしまいます。自分が変な目で見られているような気がしてしまうのです。それがひどくなると被害妄想になり、もっと進めば病になるのかもしれません。紋屋について言えば、もちろん紋屋は高級な宿屋ではありません。パンフレットやホームページにもあるように、旧式な部屋もありますしエレベーターもありません。旧式な部屋をみるたびにため息が出て、もっと新しい宿屋だったら良かったのにと思っていました。
私が紋屋にきたのが98年の5月。低迷し始めた時期でした。アクアライン開通の波がおさまりきって、ことのほか静かになった時でした。
大きな改装もなかなか出来なくなり、思えば本当に小さな努力を積み重ねてきました。今年の5月で丸6年が過ぎようとしています。考え直してみると、ものすごく私が来た時よりは、宿は良くなっていると思います。以前は人柄がいい人たちがもてなしている事だけで、それなりに評判が良かったのです。
大きなミスをした時はどんどん重なって、それに対するフォローも余りよくなされていませんでした。大きな改装は出来なくても、こまごまとした手入れは懸命にやってきました。なるべくコストをかけずに、しかも雰囲気が出るように、様々な勉強も重ねてきました。
やってきたことをあげていけば、かなり評価できる内容です。それでも基本的にはやはり古い宿屋です。経営者が愛着を持ってなくて誰が好きになってくれるでしょう?ありのままを受け入れて、そこから今までとは違った、スタートをすればいいのです。
アロマルームやひとつだけある二間続きの部屋など、紋屋の料金帯から見たら大いに贅沢です。おもてなしも、なかなかマニュアル的でない、あたたかさや優しさを持った内容だと思います。うぬばれてはいけませんが、必ずしも卑下ばかりするような宿屋ではなくなってきていると思います。以前に泉ぴん子さんが、毎日鏡に向かって、「私は美人」と言い聞かせるとおっしゃっていました。その頃から、彼女はやや綺麗になったように思うのです。
プチ整形が流行り、一時かなり批判もされました。でもそれによって自信が持てればそれでいいのではないかと、ある人が言っていました。プチ整形などしなくても、本当は気持ちの持ちようでいくらでも素敵になれるのです。
私はこれから本当に紋屋に愛着をもって接していこう。そうでなければ紋屋もかわいそうです。今の紋屋を応援してくださっているお客様にも失礼です。
どんなに努力しても、高級旅館や新しい宿屋にはなれませんが、古さを懐かしさや落ち着きに代えていけるように、いい意味での自信をもっていきたいと、そう思いました。愛着を持ちながら接していけば様々なことが変わってくるにちがいありません。私から見れば、いつも社長は楽しそうに紋屋に向き合っています。私というパートナーに出会って、一緒に努力できることに感謝し、謙虚に宿作りをしているからなのでしょう。
置かれている厳しい現実にうんざりばかりしていたら、何も始まりはしません。そうしたことにひとつひとつ気がつき始めると、今、こうして働けていることも何て幸せなことでしょう。
みんなと一緒に会議をすると、1人より2人、2人より5人の方が自然といろいろなアイディアが生まれてきます。それを確実に実行していく為にもまだまだ努力は足りませんが、できる事から少しづつ、しかも休まずに進んでいこうと思います。今年は良い年にする。そう決めてから、テレビ出演もたまたま決まりましたし、おかげで非常に大きな反響もありました。ありがたいことです。私自身が如何に紋屋の中で生き生きするかで、きっと紋屋の先行きも変わってくることでしょう。
今、紋屋のターゲットの絞込み、それに対する問題点に向き合っています。新しい構想も頭の中に浮かびつつあります。進むのは遅くても、私なりに地道に切り開いていこうと思います。
いつもいつも紋屋や私個人を励ましてくださるメルマガの読者の皆様、これからもどうぞよろしくお願いいたします。・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
◆素顔の女将◆
家内の息子が朝っぱらからカツパンを食べていると、家内は「カツアゲパン食べてるの?」と聞いたとか。カツアゲって「脅迫」の隠語じゃない?脅し取ったパンみたいで、そりゃ人聞き悪いでしょう。(by aruji)

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