人材難に思う事
最近、若年層に限らずフリーターが増えているそうです。リストラされることもあり、昔のように一生を同じ会社で、自分がその会社を背負って生きていくようなイメージは全くなくなりました。
今は手に職をつけて、仕事場を転々とする時代なのでしょうか。リストラなどで人が余っているはずなのに、ミスマッチというか、会社側が望んでいる人材と、雇用される側が望んでいる職種とが、上手くかみ合っていないような気がします。
そういう我が家にも、フリーターの息子が二人も存在していますが、どちらも本人が心から望んでいる仕事に就けていません。紋屋としても、社員でハローワークに出しているにもかかわらず、接客向きな人がなかなか来ないことに頭を抱えています。
時々は面接を行っていますが、本気でこの会社に雇ってもらおうという熱意が伝わる方がいません。試しに入れてみたら、初日から遅刻、二日で辞めた人もいました。また、元々宿屋だと分っているはずなのに、「私は長女で育ったので、人に頭を下げへり下ることができない」と言った人もいて驚きました。
面接するからには、本気でこの会社に勤めようと思ってくるものと以前は思っていましたが、最近は、来て見て自分には勤まりそうも無いと思う人が多いようです。仕事というものへの考え方が安易で、生きていく為には働かなければならないこと、自分に合った職種を選ぶこと、仕事とは元々楽ではないこと、しかし苦労の上には喜びもあることなどの考えが希薄です。
昔から紋屋にいるスタッフは、みんな働き者で頑張り屋です。さすがに年をとってきて頑張りが効かなくなってきていますが、それに比べて今の若者は余りにもだらしが無く残念です。私がはじめて就職活動をしていた頃、私の両親は、接客業を望む私に「接客の仕事なんて馬鹿でも出来る。誰にでも出来る仕事だから辞めなさい」と言ったことがあります。
確かに接客の仕事には資格は要りません。しかしやってみると実に難しい仕事です。単純なスーパーのレジでさえ、接客の仕事が出来る人と、出来ない人とでは歴然とした差が出ます。
レストランのウエイトレスでも、運ぶことは誰でも確かに出来ますが、笑顔が溢れていててきぱきとしていて、お客さまが呼ばなくても、その意思を汲み取る力がある人とない人とでは、ちょっと立っている姿を見ただけで分ってしまいます。私自身も気が利く時と効かない時とがあるとは思いますが、どんな体調でも余程具合が悪くない限りは、本当に自然に笑顔で出るので、やはり接客向きなのだと思います。何よりお客様に微笑みかけることが好きなのです。人間は赤ちゃんの時から、母親の優しい声やまなざし、温かな手のぬくもりの中で育ちます。人間は人間によって癒さされるのです。接客の仕事もそれに通じるものがあります。もちろん、自然の緑や鳥のさえずり、夜空の星なども人の心を休めたり感動を引き起こしたりします。しかし人間的な感情は、人と人とのかかわりの中で育っていくもの。事務職であっても、人とのかかわりは不可欠です。
小さい頃からテレビゲームを相手に遊んでいる子供達。自分自身の創意工夫で遊んでみることや、人と人が一緒になって仲間で動くことも少ないのかもしれません。仲間で遊ぶから、喧嘩をしたり泣いたり笑ったり、喜んだり悲しんだり人間らしさがはぐくまれるような気がします。仕事でも、人間関係が大事です。接客の仕事はそうした意味でも勉強になります。ほんの小さなことにも「女将を呼べ!」とまゆを吊り上げるお客様もあれば、「人間、みんなミスは付きもの。気にすること無いよ。」とおっしゃって下さるお客様や私が体調を崩すと心配していて下さるお客様など、いろんな方がいらっしゃいます。辛くて泣く時もあれば、感動して涙する時もあります。
何所へ行っても機械化が進むからこそ、人はやはり、人間のぬくもりでほっとするのだと、ハードではなくソフト面で慰められ、癒されるのではないかと思うのです。確かにクレームの問題などで、接客の仕事は大変ではあります。しかし、大変だからこそ本来はやり遂げた喜びも生まれるものだと思います。接客業は感動できる仕事ですから、人が好きだと思う方は、チャレンジしてみませんか。仕事に対する考え方も、もう一度基本に返って考えてみては如何でしょうか。紋屋も、接客業がお好きな方のチャレンジをお待ちしています。どうか良いご縁がありますように。
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◆素顔の女将◆
ある日の家内と息子の会話
   家内:最近、倉木麻衣(注-1)のファンじゃないの?
   息子:今は2番目かな。
   家内:じゃあ1番は誰? アリコ?(注-2)
   息子:それ保険会社だけど.....。
(注-1)http://www.mai-kuraki.com/
(注-2)もちろん、「アイコ」であります(笑)
    http://www.ponycanyon.co.jp/arts/aiko/index.html
                               (by aruji)

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