生け花
私が今、とても力を入れている仕事のひとつに生け花があります。はじめは今まで担当していた客室係が郷里へ帰る事になり、急に必要に迫られて始めました。正直に言って、最初のうちは要領も掴んでいませんでしたからとにかく肉体労働で疲れ、挫骨神経痛を患って夜も痛くて眠れなくなりました。暮れだったので精神的にも余裕が無く、忙しい時期に突入してしまい、かなりのストレスになりました。
しかし生け花は、懸命にやればやるほどお客様からのアンケートに、
 「館内各所の生け花が心なごんだ」
 「花がキレイ」
 「花あしらいが素晴らしい」等と書かれ、やり甲斐が出てきました。
問題は、
 花活けに掛けられる時間が短い。
 全館満室の時は、60ヶ所を越える。
 材料集めの事など。
私が一人では余りにも大変なので、母やお花の先生、以前花活けに来てくれていた方等に声を掛け、みんなで少しづつ分担するようになりました。
でも本当の事を申し上げてあまり経費も掛けられないので、出来るだけ家の者でやらなくてはなりません。花も安いところを探し、葉物はなるべく外で採取します。この頃では、車に乗りながらでもいつも、あそこに生えている枝は良いな、とか、あそこのお花は人の物かしら、取ったらいけないのかしら、とキョロキョロする癖が付きました。でもそうして自然の花、木、草 等に接していると、自分も癒される事に最近気付きました。
この春、母が長く体調を崩し(今はすっかり良くなりました)、お花の先生もお父様の具合が悪くなり、全館一人で生ける日々が多くなってしまいました。毎日大変な忙しさの中、体も心もくたくたになりましたが、辛い思いや大変な時をくぐり抜けると、一回り大きくなった自分を感じる事が出来ました。何事も苦境を避けずにぶつかっていけば、落ち込んだり傷ついたりもしますが、そうした状況は永遠には続かないのですね。
生け花は、私の姉が小原流の先生の資格を持っていましたので、少しの間、姉から習いました。今は時々、草月の先生から.....。でもいろんな本を見たり、他の方が活けているのを見て勉強しています。自由花で自分の感性で活けているので、「古流ですか?」とか「池坊ですか?」とかよく聞かれるそうです。主人はその都度、「そうなんですよ。良くお分かりですねぇ」と言っているそうです。
私は花を通して自分の気持ち、お客様への心を伝えたいと思っております。お越し下さるお客様の心が少しでも休まるように、やさしくなればと.....。
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◆素顔の女将◆
母が病院でMRI検査をすることになった。
 aruji:「MRIって何だろう?」
 家内 :「CTは、輪切りよね」(注 断層撮影)
 aruji:「じゃあ、立体的に写るのかな」
 家内 :「角切りじゃない?」
角切りって、母の頭はりんごじゃないんだから.....。 (by aruji)

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