時の流れに
出会いがあれば、別れも必ずやって来るといわれています。一人ではさびしいからと結婚しても、相手が死んでしまう事もあります。
気に入っている従業員が辞めてしまって、がっかりという事も良くあります。出入りの業者の営業さんも、気に入っている人の後釜はどうもいまいち気に入らなかったりするものです。
しかしいつでもどんな時も、人との出会いと別れがあります。少なくとも経営上の問題は覚悟して、どんな別れにも動じない心と日ごろの鍛錬が必要だと感じます。夏の疲れがどっさりと出る9月10月、これから少し暇になって体を休めようとしている時に、アロマルームから出入りを辞めたいと申し入れがありました。
まさに青天の霹靂、必ずいつかはくると分かっていても、非常にショックでした。私が紋屋に入社してまだ半年くらいの時から、ずっとアロマルームとお付き合いしてきたのです。
私自身、まだまだ世間的には知られていなかったアロマを軌道に乗せるのに、かなりの努力をしてきました。私がものすごくいいものとして認めたからこそ、力も入ったのでした。
出張の時や旅行の時も、いろいろなところでアロマやマッサージなどを受けてきました。今では、様々なリラグゼーションの選択肢があり、迷うくらいです。
女性としては究極の憧れであったエステも、最近では比較的手ごろな値段でできる所が増えてきました。昔はよほど余裕のあるご家庭の奥様でない限り、エステはできない雲の上の存在でした。
最近、手ごろな値段になってきた理由の一つに、アロマの台頭があるとおもいます。高級化粧品の替わりに、アロマオイルを使用する事によって、かなりコストダウンができたのです。エステは痩身や美肌効果のみでしたが、アロマは心と身体両方に作用してお肌も潤うのです。単純に美を追求するだけでなく、日ごろのストレスを癒し、心と身体に栄養をあげるようなものです。
ストレス時代の到来ということもあり、日本においても日常から癒しの空間を求める傾向が強くなっているのです。指圧マッサージは、昔から取り入れられていましたが、どちらかというと優雅さに欠けています。単純にコリをほぐして痛みを和らげる、治療行為だったからでしょうか。
凝った身体をほぐすだけでも充分に心も解けるのですが、そこにオイルを使用して直接肌に触れることから、ヒーリング効果が倍増したのです。
紋屋のお客様の間では、もうすっかりおなじみのアロマ。看板を下ろすわけには行かないので、必死になっていろいろなところにあたってみました。
東京から派遣してくれるところも探しましたが、やはり人材の確保では地元が一番。今ではあちらこちらにリラグゼーションサロンの看板が出ています。しかし、お一人で小さなサロンをなさっている方が多く、紋屋の多くのお客様をお迎えするには足りません。なかなか見つからないストレスで、私の体調もかなり悪い状態になってしまいました。会社の中では、ある分野を誰か一人に任せても、必ず次の人を育てていく。そうした事をやりつづけてきました。期待して、育ててでもやめていく。それでも又すぐに後の人間を育てられる環境作りに留意してきたのです。やめても仕方ない。がっかりしてダメージを受けることよりも、新しい人材を早く育てられるようにならなければ。アロマについては、うかつだったなと思いました。
結局、アロマルーム側が人材を抱えて育てていく事に疲れたというのが、撤退の理由だったのですが、ご家庭の事情や他にやりたい事もあるのでしょう。また、繁閑の差が激しい観光業と付き合うのにも疲れたのだと思います。
トリートメントの内容にも、経営者の人格にも、大きな信頼を置きつづけてきたので、信頼していた従業員が裏切ってやめていった時のような、焦燥感にかられました。でも考えてみると、今は色々なリラグゼーショントリートメントがあり、必ずしもいつまでも同じものをお届けするのがいいとも限らないかな、と思えてきました。
都内のホテルでも、バリやタイ・インドなどのさまざまなトリートメントが紹介されています。整体との組み合わせや、エステとの組み合わせ、石を使うものや水の流れを利用したものなど、この分野はきっともっと進化し、成長していく事と思います。
何かが起こったときは、きっと新しいことへの挑戦のチャンスなのだと、以前に書いてあった本があった事を思い出しました。
先日ある百貨店内のエステルームに行って見たのですが、本当に色々なコースがあり、また、初めて足裏のトリートメントもしている人にしていただいたせいか、つぼの押さえが心地よく、顔のトリートメントも最高のひと時でした。色々なサロンを同時期に試してみて、やはり、アロマも、エステも贅沢な時間だと感じました。やっとのことで新しい出入り業者さんも決まり、いよいよ11月からスタートします。今度はエステや足裏のリフレクソロジーも入ります。きっと紋屋の新しい顔のひとつとなることでしょう。私も単純に任せきるのではなく、色々な意見を出して、より良い成果を生み出したいと思っています。ご期待ください。
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◆素顔の女将◆
テレビを観ていると、家内に聞かれた。
   家 内:「あの娘だれ?」
   aruji:「さとう珠緒だよ」
   家 内:「中村玉緒の娘?」
姓が全然違うだろう、姓が!(by aruji)

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