またしても三人の生活
フリーターやニートが増えている世の中ですが、本当に子供達を一人前にするのは大変だと切実に思います。
現代の世の中が私達が若かった頃と違い、転職は当たり前、一生同じ会社にいるという考えは毛頭ない。リストラの可能性や退職金制度の廃止、ボーナスも出ない会社のほうが増えていますから、就職しようと言う気持ちもいまいちなのだと思います。
自分のやりたいことが見つからない。そういう人のほうが、見つかっている人よりも多いのだと思います。今現在、働いている人達でさえ、本当にその仕事が好きで楽しんで働けている人は、どれくらいいるのでしょうか。
楽しく働けていても、将来には多くの困難や不安材料がいっぱいと言う人もいることでしょう。やりたいことでは食べていけなくて、仕方なくアルバイトしている人達や、または諦めて好きでもない仕事につく人もあるでしょう。
我が家の息子たちも、一番下はまだ学生ですが、上の二人は、それぞれ就職に失敗した口です。私の産んだほうの息子は、昨年12月にやっと独り立ち(近くのアパートに一人住まい)させたのですが、いろいろあって結局今月から又私達との同居となりました。収入が足りなくて(自分勝手も合って)家賃やその他を滞納しつづけたためです。
やっと夫婦二人だけの快適な暮らしが実現したのにと、かなり落胆。それは多分息子のほうも少しは不便も感じているでしょうが、夫婦にとっては夫婦二人の生活がかなり快適だっただけに、非常に残念でなりません。
本人は私から見ると、いたって反省が足りないようにみえます。私が面接のトレーニングをしてあげて、先月末からやっと希望のコンピューター関係の会社に正社員として働きはしめました
ホームセンターやコンビニ、ファミリーレストランなどを経て、嫌な思いもずいぶんしたせいか、今の会社で働けていることがすごく嬉しそうです。

専門学校を卒業する頃は、まだまだ考えが甘くて親や先生のアドバイスも耳に入らず、就職試験に失敗しつづけて意欲を無くし、一時は深刻な精神状態だったこともあります。
いまでもまだまだ子供ではありますが、息子は息子なりに少しは反省もし、友達には自分の経験を生かしてアドバイスをする事もあるようです。
これでしばらくは続いてくれて、きちんとした収入の元に、また私達の元を出て巣立って欲しいと思います。
昔は親元から早く離れたいものだったのに、今は30になっても40になっても、結婚もせずに親元にいる。そういうおうちも少なくありません。
本来は育って離れていく。それが自然界の約束だと思います。楽なほう楽なほうに流されやすい今の若者達。それに断固たる決意で向かう私たち親。

そういう私も、正直に言って今の仕事を楽しくやってこれたかと言うと、大変さのほうが先に来ていて、面白いとか楽しいとか、そういう気持ちになることはたまにしかありませんでした。
好きな仕事をする。少なくとも、今の自分に与えられた仕事を最大限自分の力で楽しくする。それはものすごく難しいけれど、非常に重要な事だと思います。
入社以来、従業員を育てることに、本当に苦労してきました。はじめは、私よりずっと年上で、長年姑に使われてきた人達の間に入り、今思い返しても大変だったなと思います。
姑も今よりはずっと元気でしたし、その頃はまだ団体旅館の傾向がかなり強かったのです。おもてなしの心よりは、お客様をさばいていく感じです。
その頃の客室係達は、一人で四室を受け持ち、心の余裕がない状態のまま、料理をだしていました。お客様の様子に心を配る暇も無く、私たち経営陣もお客様の情報は、アンケートから読み取る事しか方法は有りませんでした。
大きなクレームがあっても、お詫びに誰がみても欲しくもないタオルと湯のみを差し出していました。そうしたとんでもない事一つ一つ、改善していくのに、長い歳月がかかったのです。

今は半分以上の従業員が、私が面接をして入ってもらった人達です。昔からの流れが当たり前と思っている従業員達に、新風を吹き込む従業員も出てきました。昔の従業員達も新しい流れに少しずつ慣れ、やっと意思の疎通がしやすくなってきました。
昔は姑の考えですべてが支配され、従業員はただその命令どおりに動くだけでした。今は一つ一つみんなで考え、皆で紋屋を動かしています。やっと楽しくなってきたかなと感じます。昨年皆で手作りしたクリスマス飾りを、今年も一部の従業員と一緒に飾り付けをしました。手作りの紋屋オリジナルの飾りは、とても温かい印象を与えます。
ここ数年はプラン作りも、またお客様に対する新しいおもてなしも、経営者を交えてみんなで決めていきます。皆で話し合うと、思いもよらない考えが浮かんでくるのは不思議です。
そうした事を、考えつづけていくこと、思いついた事はすぐにやってみること。そして、従業員もそれらが楽しくなること。
会社の活性化、意識レベルの向上、そしてこれからは、売上を伸ばしていく施策をなんとしても生み出していかなければなりません。発想の転換に努めて、楽しくやっていこうと思います。

息子が家にいるのは少しうんざりでも、仕事も息子との短い生活も楽しもう。楽しくなければ道は開かないのだから。
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◆素顔の女将◆
電話をしていると、家内がメモを手渡した。銀行の当座預金の不足の電話があったとの内容だが、見ると金額は数百万円!頭の中が一瞬、真っ白になった。電話が終ってからメモを良く見ると、カンマの付け方がなんか変。家内に問いただすと、「あっ、一桁間違えたぁ~」とあっけらかんに答える。ったくもう!
(by aruji)

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