お忘れ物
私は旅行に行く時、宝石類やなくしては困るようなものを持って行かないことにしています。小さい頃、買ってもらったアクセサリーを宿に置いてきてしまい、がっかりした事があるからです。
しかし、出張となると結構重要なものもあり、忘れ物がないか、慎重にチェックします。それでもほとんどは、出かけ際はばたばたしていますので、時々忘れ物をします。
今まで、自分自身で一番驚いた忘れ物は銀行通帳でした。そのときは、さすがに泊まった先から電話が入りました。皆さまは、いかがでしょうか。紋屋でも、毎日多くのお忘れ物をお預かりします。基本的には、お客様からお電話が入るのをお待ちします。ご家族様でいらしていても、お姑さんには内緒と言うときもあり、トラブルの元となるからです。お子様連れであっても、男女はご夫婦外という特別なケースも、今の世の中ではありうることです。カップルの場合はなおさらです。大問題になりかねません。
お財布を忘れた、めがねを忘れたなど、なくては困るものも多く、心配しながらお電話をお待ちします。慌ててお電話が入った例では、かなり高額な現金をお忘れになったと言うケースもありました。逆にお預かりしてないのに、「絶対お宅に忘れた。」と言い張るお客様もいらっしゃいます。「お探ししてみましたが、やはりございませんでした。」と電話をすると「いやぁ、実は家にあったんだよ。悪かったね。」というケース。
非常に多いので、ご注意ください。
3ヶ月も前のご宿泊で、電話がかかることもあります。一応お忘れ物は、3.4ヶ月くらいはおとりしてあります。しかし、月日がたっている問い合わせは、記憶が不確かで、本当に私どもに置いていかれたと言うことは余りありません。
都心の大手有名ホテルでは、以前2年分を取ってあったそうです。保管が大変ですね。お忘れ物は、普通郵便で送れないものは着払いの宅急便でお送りします。ただし、郵便で送れるものでも貴重品の場合は、書留で送らなくてはなりません。
その場合は、お客様にご了承いただいた上で、宅急便でお送りします。ご了承いただかないと、万が一貴重品の紛失があった場合、こちらの責任になってしまいます。
値札がついた新しい洋服や綺麗でかわいい毛布など、忘れていかれるのはもったいないなと思います。お忘れ物の70パーセントくらいは申告がなく、数ヵ月後に廃棄処分となります。
また、ものすごく傍目には汚いものは、即日破棄になってしまうものもあります。お掃除屋さんがゴミだと判断するからです。ところが、以前にご本人にとってはものすごく大切な、それがないと眠れないと言うものだったので、大弱りしたことがありました。それで今は、とりあえずかなりゴミに近いものでも、おとりしておきます。自宅の鍵をお忘れの時などは、とても困りますね。私も朝は社長と一緒に自宅を出て、先に帰ったら鍵がなかったことがありました、社長が帰るまで、寒い中、星を見あげて待ちました。そういうときの星空は、なにかはかない感じです。
社長と交際中に、社長があるホテルに携帯電話の充電器と下着を忘れた事がありました。下着だけなら電話しないでしょうが、携帯の充電器があったので、電話をしました。そのときホテル側が、何回も「パンツ」という言葉を発したので、社長が「恥ずかしいから何度も言わないで!」と注意していました。皆さまも、忘れて恥ずかしいものは特に注意してください(笑)温かくなると、厚いコートを忘れていかれるのも多いです。まだ夜は寒いので、コートもお忘れなく。
旅先の場合は、わざわざとりに来るのも大変です。送料を負担するなら、新しい物が買えるという場合は、やはり電話はなさらない方が多いです。その品物がすごく好きな場合もあります。呼んだら返事してくれる品物だったらいいのですが......。
私も買った品物を忘れてくると言う得意技があり、後ろから店員さんが追いかけてきてくれることもありました。手荷物が多いときは、特に忘れやすいです。
ひざにかけるスカーフやハンカチ、今までどれくらいお気に入りのものを落としてきたことか。最近は、なるべくひざの上には、置かないことにしています。
私が知っているある人は、大変高価な宝石を忘れてきたそうです。買ってくれたご主人様にいまだに内緒らしいです。
人間ですから、忘れることは仕方がないと思います。でもなるべく忘れないよう、予防策を考えるのもひとつの方法です。
私は、お店屋さんの傘たてには傘をなるべく入れません。忘れやすいからです。
一度おきた事は、同じことをなるべく起こさない。それも人間は学習できる生き物なので、学んでいきたいものです。
物はなるべく大切に、いつまでも愛情込めて使いたいです。忘れ物になってしまったら、誰も愛情をかけてくれません。今回は、忘れ物にまつわる話でした。
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◆宿屋の雑学◆
日本酒/その17
酒の甘辛度を表すものとして、日本酒度という指標があります。一般的には、プラスの数値が高くなるほど辛口、マイナスの数値が高くなるほど甘口と言われていますが、日本酒度は本来、残存糖分とアルコール濃度の関係を表すもので、必ずしも甘辛を示しているとは言えません。専門的な計算式による甘辛度や濃淡度があるそうですので、日本酒度による甘辛は、あくまで大雑把な目安程度に考える方が良いようです。(by aruji)

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