コンサートに行ってきました
私は、娘の頃からクラッシク音楽が好きです。大学時代は、多いときは3日に
一度コンサートに出掛けていました。若いときに聴いた外国のオーケストラの
音色は、今もはっきりと耳に残っています。
結婚してからは、残念ながら数えるほどしかコンサートに行けなくなりました。
それだけに若いときに多くのコンサートに行けたことは、今も私の心の中でと
ても大切な宝物です。
今までは余裕がなくて、現在に至ってもコンサートに行こうと思えなかったの
ですが、やっと今回念願かなって、私が大好きな指揮者の小林 研一郎さんの
指揮するコンサートに行ってきました。
オーケストラはハンガリー国立交響楽団です。約20年ぶりの小林さんのコン
サート。彼も年を取っているはずですが、少し背中が丸くなったのと頭のてっ
ぺんが少し薄くなったこと以外は、まったく年齢を感じさせない相変わらずパ
ワフルな指揮ぶりでした。
小林さんの指揮で私が気に入っている点は、非常にロマンティックな演奏であ
ること。音と音とのつながりに、非常に素晴らしい緊張があること。彼の指揮
している姿が素敵であることがあります。
今回はずっとこの楽団と一緒に全国を回るため、私がサントリーホールに行っ
た日の前日は九州、次の日は、松本と言うスケジュール。6月から7月11日
まで続きます。小林さんの指揮は、とてもパワフルに動くので、体力消費も大
変なものになると思いますが、楽団員一人ひとりを必ずたてて熱演をたたえ、
労っていました。アンコールのときのおしゃべりも楽しく、ユーモアもたっぷ
りでした。
楽団員の人たちも、小林さんとのコンタクトがとても良く取れていることが、
目にも耳にも判る演奏振りでした。うまくいっていないときは、聴衆にそれは
伝わるものなのです。
次の日も移動なのにサイン会まで催し、一人ひとりとにこやかに話して、サー
ビス精神の旺盛なことに、私は本当に心から胸を打たれました。日本では外国
のようには、音楽がまだ生活の一部のようにはなっていません。ひとりでも多
くの人に、音楽を楽しんでもらうことに一生懸命なのだと感じ入りました。
20年ぶりのコンサートに私は大興奮でしたが、それ以上に小林さんの姿勢に大
きく心を打たれ、私が今の仕事上、やはりだんだん初心を失いつつあることを
実感しました。
演奏会ではもちろんクレームを言う人はいないでしょうし、時間的にも数時間
ではあります。しかし、私は小林さんの姿勢を見ていて、(私は、もっとお客
様を大切にしなくてはいけない)と、反省せずにはいられませんでした。
毎日、一生懸命にはお迎えしているつもりでしたが、無理難題を言ってくるお
客様には、本当に良いお客様ではないと心の中で仕分けをしたり、クレームな
どによって心がささくれ立って、以前ほどお客様に感謝をしていなかったりし
ている自分を発見しました。
全国にたくさん宿はあり、けっして新しくも豪華でもない私どもの宿にお運び
いただけるということが、どんなにありがたいことか。最初の頃のように、私
は新鮮な気持ちで、お客様に接していない。私は、もっともっとお客様を大切
にしなくてはいけないと、叫びのような私の心の声が聞こえてきました。
そして毎日宿の中にばかりいると、そうした大事なことを見失ったり、判らな
くなったりしてしまうのだと。どんなことにも、常に自分の仕事へ通じるヒン
トが隠されているのだと、私は痛切に反省したのでした。
頻繁に利用するコンビニでさえも、品揃えはいつも工夫を感じます。それは季
節感であったり、最近の流行を踏まえていたり。いつも参考になるなと思いは
しますが、多少の参考になると感じるだけで、自分自身への反省までには至っ
ていませんでした。
小林さんのコンサートに、この日特に暇でもなかったのに行かせてくれた社長
に感謝し、働いてくれているみんなにも感謝し、すこしでも、私がこの日に受
けた感動や、幸せを何かの形で返したい。
今後は、常に定期的に自分をリセットする日を作っていこう。働いているみん
なにも、私の思いがもっと伝わるように工夫していかなくてはいけないと思い
ました。そして、いつもどんなときでも、自分を振り返ることが出来る自分で
い続けたい。少しのことに、いっぱいのヒントを見いだせる自分になりたいと
思います。
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◆素顔の女将◆
コンサートから帰ってきた家内は、今日のメルマガに書かれている話しをして
くれた。いわば“娯楽”に行ったのに、日々の自分を省みている。偉いなぁと
感じ入った。「我以外皆我師」になるんだね。(by aruji)

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