これからの人生
今年1年は、後半にかけて健康に見放された一年になりました。夏ごろ子宮筋腫、そして秋に変形性股関節症。自分自身の健康管理はやっているつもりでも、まだまだ甘かったのだと思っています。人間、年齢には勝てません。
股関節の病になってからは、杖を突きながら暮らしています。リハビリやその他の治療で、いくらかは明るい見とおしも見えてきて、毎日病と闘っています。
東京へも出かけ、堂々とシルバーシートに座りますが、どう見ても健常者がお年寄りや赤ちゃんを抱いた人に席を譲らないことに、悲しい気持ちと怒りを覚えます。先日も、ある駅でエレベーターの入り口に『このエレベーターは、体が不自由な方が優先です。』とわざわざ書いてありました。
インドでは、体が不自由な方が階段しかない寺院の前まで来ると、どこからともなく手を差し伸べる方が集まってくるそうですが、日本ではそう言うことはほとんどないと思います。
シルバーシートなどと言うものがあるのも、日本ではそれがないと、誰も体が悪い方やお年寄りに席を譲らないから、仕方がなく作られたものです。
それを恥ずかしいことだと誰も意識しておらず、誰も変えようとしない今の日本の状況に、誰も危機感を持たない事に失望感を抱きます。
私は、今回の病が何を私に教えようとしているのかと、ずっと考えていました。
それまでは、接客の仕事を通してお客様とこころの和(輪)をつくることと思っていました。
しかし、今は余りお部屋へうかがうことが出来ません。一日に多くても4組くらいのお客様としかお話が出来ません。お客様ときちんと心を通い合わせる会話をすることはとても大事なことですが、それを出来るのはごく一部のお客様。
だからこそ、その見分けが大切です。
今はチェックイン作業も全部では、股関節や足が痛むので、半分くらいしか作業をしません。こころの和(輪)をつなげるお客様を、ずいぶんと逃していると思います。とても残念です。私は、お客様とたくさんお話してこそ元気が出てくる人間です。でも、事情を知らないお客様は、杖を突いている私をいぶかしげに見る方もあります。
楽しみにいらしたお客様に、私の深刻な事情をお話するのもどうかと思います。
今は静かにしている他ありません。来年、私は50歳になります。以前から50歳は私にとって、なにか転機のときと
思っていました。単純に旅館のおかみをするのではなく、もっと広く世の中のためになる、何かを残せる仕事をしたい。そういつの日か思うようになったのです。
たった一度しかない人生。世の中の為に貢献し、短い人生を有意義に過ごしたい。そう思うのです。
この病はきっと、私にさまざまな病気に悩む皆さんの為になれと、神様が告げているのかもしれません。また、こころや体が痛む方を思いやれる教育の一端を私にせよといっているとも思えます。
いまさら看護士にはなれません。何が出来るのでしょうか。紋屋はエレベーターがないような宿ですし、やはり執筆を通してなのかなと思います。
まだまだ下手ですが、私の書作品をみて癒されると思って下さる方に、小さな作品をプレゼントできたら素敵かもしれない。可能性はいろいろあるのではと考えました。
そう言う意味では、私はこんな体になったけれど、これからが本当の人生なのかなと思います。

先日、大荷物の若い男性が、シルバーシートに座ろうとして私の杖に気がつき、席を譲ってくれました。めったにない事なので嬉しかったです。そして感謝しました。
体が悪くても、席を譲ってもらうのは当たり前ではないのです。当たり前だとしても、当たり前のことに感謝出来る人間でありたいですね。
志を高く持ち、それに向けて努力をする。今後何年生きられるか分かりませんが、だからこそ一日を無駄に過ごさないようにしたいものです。

私の体が悪くなったことで、一時は本当に暗くなってしまい、生きる希望が途絶え、どう頑張っても元気が出ませんでした。
本当に元気が出るのはもちろんこれからだと思いますが、自分のこれからをやっと、見据え始めることが出来そうです。体の分離手術をしたベトナムのドクちゃんが結婚する話は、非常に大きな感動を世の中に与えたと思います。股関節の病くらい軽いものですね。
健康な方は健康であれることに感謝し、そして健康であるからこそ出来る奉仕を見つけてほしい。他人を思いやる気持ちを育てる大人になり、子供達に多くのことを教えたいものです。

本日はクリスマスイブですが、おなじみ様からとても可愛いシロクマのぬいぐるみが届きました。ほかにも、やはりシロクマのぬいぐるみを今までに3つもいただいた方からも、新たにプレゼントされました。
いつもお越しになるおなじみ様からは、クマさんのはんこ。そして、わざわざロビーに私に会いに来てくださいました。
私がまだお目にかかったことの無いメルマガの読者の方からも、お手紙とカレンダーのプレゼントが届きました。いつまでも泣いていたら、いけませんね。私の顔を見に来てくださる。それだけでどんなにありがたいことか。
皆様に感謝です。皆様の為に、私は一日も早く元気になり、良い仕事が出来るようになりたいと思います。来年がきっと実りある一年になりますように。




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◆素顔の女将◆ 自宅に帰るとテーブルにドーナツが置いてあった。 母が買ってきてくれたらしい。「一個づつって頼んだんだけど、みんな一種類しか買ってきてくれなかったみたい」 と家内は残念がる。 当たり前だろうと疑問に思って聞くと、 私たち二人分を一個づつのつもりで言ったという。 そういう時は普通、「二個づつ」と頼むんだからね(笑)(by aruji)

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