化粧品売り場の話し
私は、今まで10年以上に渡って主に愛用してきた化粧品メーカーを最近変えました。ずっとあこがれて愛用してきたメーカーであり、一生使おうと思ってい たのです。

それなのにどうして替えたかというと、やはり「人」です。1年半前までは、 とても気に入ったアドバイザーがいました。はじめて電話をしたときから、こ の人は他の人とは違うと感じられ、ものすごくお互いに気が合った人でした。 私の好みを熟知してくれて余計なものは奨めず、すばらしくいいアドバイザー でした。その人が転勤になったのです。

買う店を変えればポイントが加算されなくなるので、(デパートのポイントや そのコーナーのポイント)簡単には店を変えられません。

化粧品メーカーの異動の多さは、私が化粧品のアドバイザーをしていた経験か らも良く承知しており、仕方がないとも思ってきました。

我慢して気に入ったアドバイザーがいなくなったあとも、同じコーナーで買い 物をしてきました。しかし、どうしても波長が合わない。どの店員さんも、余 り好きになれないのです。

私が販売員をしていたときも、やはりお客様も販売員を選び、「この人はAさ んが好きなお客様だな」と思うとその販売員に譲っていました。

その販売員が辞めてしまうと、そのあとを引き継ぐのは確かに努力が必要で、 お客様が「あなたも感じがいいから、あなたでいいわ。」とおっしゃっていた だけるようになるまで、通常より気を使わなければ成りません。

人は替わってもサンプルはたくさんくれますし、景品なども今までと同じよう にくれていました。でも、包装がどことなく丁寧でなくて、いつも配送しても らっていたのですが、箱詰めの様子が、なんとなく違うのです。「心」が入っていないというか、ぞんざいな感じが伝わってきました。今までは買い上げ商 品の明細が入っていましたが、人が変わってから無し。もちろん手紙も入って いません。どの販売員もとりあえず笑顔はあるのですが、目の奥が笑っていな い感じがします。

なにも我慢をして買う必要はない。最近商品にも多少飽きてきて不満が出てき たので、思いきって他のメーカーのカウンセリングを受けてみました。


たまたま、はじめに私のカウンセリングをしてくれた女性が、とても素晴らし い接客ぶりで、商品もとても気に入ったので、迷わず今後のメインコスメが決 まった形となりました。

新しいメーカーの接客は、コーナーに店員が一人しかいなくて、接客中であっ たら電話に出ないという徹底ぶり。また、私をカウンセリング中に他のお客様 がいらしたのですが、そのお客様が買うものが決まっていたので、私にお詫び とお願いをして、そのお客様を先に接客しました。それは、なかなか出来る事 ではないので、メーカーとしてしっかり接客についても指導をしている事が伝 わってきました。

店員は数人いて、一人が接客をしていると他の店員はもちろん挨拶はしてくれ ますが、けっして出しゃばらず、会計が近くなるとすっと寄ってきます。

サンプルの渡し方も大変丁寧で、たっぷりくれます。無理に売ろうとする姿勢 がなく、商品に自信をもっていて、どのアドバイザーもそのメーカーの人材と して、しっかりとした品格を持っているように感じました。

あるメーカーのカウンターでは、お客様がコーナーの近くに来ると、店員同士 でお客様を奪い合うような感じがあります。毎日、販売員ごとの売上や客単価 が打ち出されるので、気持ちはわかりますが、あまりいい風景ではありません。

私もこの仕事から離れてもう9年経つのに、いまだに自分だけ売上が上がらな い夢を見ますから、きっと自分で思っている以上に、プレッシャーだったので すね。

また、私の肌やメイクの状態をズケズケけなすアドバイザーや、見下したよう な表情をする人も少なからず化粧品メーカーにはいます。

嫌な思いをしたくないので、なるべく同じ人から買いたいですが、必ず短い周 期で異動があります。

化粧品売り場は、たいがいアドバイザーが綺麗に見えるように、多少コーナー が明るい照明になっています。そこで、少しでも必要以上に売ろうとする態度、 こちらを見下げたような態度を見せると、本人の自覚以上に、その表情が良く 見えてしまうのです。


私が気に入るポイントは何なのでしょう?

   まず、感じの良い笑顔。

   身のこなしや話し方が上品であること。

   人を見下したような表情やみかけだけの作り笑顔をしないこと。

   こちらの要望を聞いた上で、適切なアドバイスが出来ること 。

   表面だけの誉め言葉を並べ立てないこと。

私も同じ仕事をしていた経験があるだけに、余計にいろいろなことが見えてし まい、怖いなと思います。

私の今の商売も、自分達では気がつかない、よそから見ると見えるようなこと がたくさんあるのではと思います。同業者が来る場合のみならず、いろんな商 売をしている方、広い意味でサービス業の方々、私達に近い視点で厳しい目を 持つでしょう。

私達に教えて頂きたい内容でも、伝えないでお帰りになるお客様もあるでしょ う。私達は、毎日ここにいるので、今の状況が普通になってしまう、いわれな ければ気がつかない部分、が多くあるに違いありません。

宿屋は、日常的に利用する場所ではないですが、いっとき紋屋に足しげくいら していたお客さまでも、やはりだんだん離れていきます。ある程度仕方がない ことですが、事前に防げるような内容であったら、非常にもったいないと思い ます。

私が離れてしまった化粧品メーカーは、永く愛用しただけに愛着があり、メー カーとしては、今後も応援したい気持ちはあります。そこに勤めている人達の せいで、顧客が離れていく事、いろんな現場でありそうな話ですね。

一時飽きても、また戻ってきてくれるような、たとえしばらく来なくても、信 頼や友情のようなものが残っていてくれたらいいと思います。


井戸の中の蛙にならないように、気をつけようと思いました。


いつでもどんなときでも、人のふり見て我がふりなおせる自分でいたいと思い ます。


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◆素顔の女将◆
略語の嫌いな女将との会話。

     女 将:「地デジって何?」

     aruji:「地上波デジタル放送の事だけど」

     女 将:「切れ痔みたいね」

ん~そう来たか(^^;)(by aruji)

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