接客業における出逢い
通常、会社勤めするとその会社の中で出逢う人は、同じ会社の中の人や出入りの業者さん、部署によっては銀行の方々・営業先の方々などになるでしょうか。

接客業では、その幅がかなり広くなるのが一つの特徴といえます。それが、私としては楽しみでもあります。

通常ではなかなかお目にかかれない方々と親しくなったり、お知り合いになれて、その出逢いに感謝します。



今はネット社会で、自殺サイトで知り合った人達と、知り合ったばかりで一緒に死ぬという事件があります。ネットで知り合った人と一緒にコンサートに出かけたり、ハイキングに行ったり。

それも時代の流れなのかもしれませんが、相手の方の素性と言うものをよく知らないだけに、さまざまな犯罪が発生していることが、ちょっとだけ気になります。


接客業でも、最初のうちはそのお客様がどういう家に育ち、どんな仕事をしていて、どんな家族構成か良くは分かりません。

でも何度かお越しになるうちに、かなり深い事情までお互いに知り合うことになっていく。そういう過程を育てていくのが、また楽しみであります。

出入りの業者さんやさまざまな営業の電話・ダイレクトメールなどがきっかけで、思いも寄らない人間関係が出来上がっていくのも、この商売の特性かも知れません。



先日、ある障害者のための施設を運営している方からお手紙が届きました。

障害者も毎日何かしら仕事をさせなければと、足袋ソックスの製作に携わり、良い製品が出来あがった。サンプルを送るので是非試してみて、よかったら宿で使って欲しいと言うことでした。

値段は、今紋屋が仕入れている業者のものと変わらず、今入れている足袋が、時々売ってほしいというお客様がいらっしゃるほど評判が良いので、最初はあまり気が乗らなかったのですが、せっかくなので家でためしてみました。

100%綿で、品物は悪くはないと思いました。でも私は足が小さいので、かかとがしっかり作ってある足袋ですとサイズが合わないので、いまいち履き心地がしっくりしませんでした。


数日たって電話が入りました。


お声の感じから、障害者に仕事をさせることの大切さと、懸命に取り組んでいる気持ちが伝わってきました。

そういう方々を応援したいなと言う気持ちはあります。


ただし、今の商品が気に入っているので、とりあえずお断りしました。
その上で、その理由をきちんとお伝えしました。

こちらの製品を送って欲しいとおっしゃるので、先日たくさんお送り戴いたお礼にこちらも数足ご用意し、試してみた時のことを詳しく手紙にしたためました。

そして、出来れば糸がもう少し太い方が良いのではないか。

かかとは無い方がいろんなサイズの方の足にフィットするのではないか。

また、足袋つくりでなくても農作業や木工品作りなど、やることはたくさんあるように思うことなどを書いて送りました。


そうしたら、先方さまは大変感激なさってお電話をくださり、お礼に手作りの数珠を送ってくださいました。

これから、その方とどういうお付き合いになるかは分かりませんが、単純に営業でかかってくる多くの電話とは、別格な感情が沸いたことは事実でした。

きっとこういう手紙を多くの宿に出しても、冷たい反応が多いのかもしれないと社長が言っていました。私は、仮にその後なにも取引がなくても、このような心の交流が好きだなと思います。



また先日、ある整体師さんのグループが、宿泊なさったのです。
もちろん最初は、何も知らずにご挨拶に伺いました。
ご住所は、福島県の会津若松市になっていました。

私は、以前福島県の郡山市にいたことがあるので、会津若松にも時々出かけていて、なんとなく懐かしい気がして伺ったのです。

そうしましたら、皆様別々の土地からお越しになっていて、年齢もさまざま、どういうお集まりなのか、聞いてみたくなりました。

実は整体師なんですというお答えに、私は普段2箇所の整体院のお世話になっているので、親近感を持って「いいですよね」と申し上げたのです。


そうしたことがきっかけで、私のさまざまな体の不調の話に及び、その頃毎日悩まされていた夜間痛が辛い話しにまでなりました。

そうしたらなんと大先生が「施術してあげようか」ということになり、次の日の朝約1時間、無料で施術をしてくださいました。

その日から夜間痛は3週間何事もなくすぎ、階段もかなり楽に登れました。

忙しいさなかだったので、時間的にも経済的にもとても助かり、感謝しました。



こんなことは、滅多にない経験だと私は思うのです。


ありがたいですし、そういうさまざまな出逢いが楽しみであり、これからの人生もきっと、人との出逢いがキーポイントになっていくような気がします。

会話の持っていき方、もしくはお部屋へ伺わなかったら、その出逢いが全くさりげなく流れていってしまう。

だからこそいろんなアンテナを立てて、これからも小さな出逢いのポイントをつかんで行けるようにしたいものです。

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◆素顔の女将◆

先日、館山へ家内と出かけると、市内にアドバルーンがたくさん浮いていた。


「なんだろうね」と言った私に家内は、
「ハローがオープンだからじゃない?」と言う。

ハローってなんだ?と思いながらアドバルーンの近くまで来ると、
そこは、オープンしたてのホームセンターだった。

ただし、そこの名前は『パワーコメリ』

勝手に『ハロー』なんて店の名前に変えちゃう女将です(笑)

(by aruji)

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