◇美術館のレストランで◇
先日、入選した毎日書道展を見に、六本木の国立新美術館に行ってきました。

千代田線の乃木坂駅を降りて美術館方面に進むと、もうなんとなく芸術の風を感じるような雰囲気が漂ってきます。

エスカレーターを昇りきって、美術館の入り口に進むスロープを歩くだけで何やら幸せな気分になってきました。


来年も入選すると良いのですが......

今年は、新国立美術館の中にある有名なレストランに入ってみました。
昨年は満員で入れなかったのです。

今年は少し時間が早かったせいもあって、待たずに着席。
ランチメニューのみでしたが、ちょっぴり期待して入りました。


ウェイター3人、ウェイトレス1人、その他にここの店長らしき男性が一人という店員数です。

席に案内され、メニューを渡したまでは良かったのですが、注文を取りにきた男性の対応が、いまいちでした。

主人がオーダーを私から先に、前菜・メイン・デザートと選ぶように勧めました。その人は、私が前菜を選ぶと「では、前菜は?」と主人に向けます。

主人が私に先にメインを選べと言っているにも関わらず、自分流を貫きます。
仕方なくそれに従ったのですが、笑顔も無く非常に愛想の無い応対でした。


水を注ぎにきた女性もかなりの厚化粧で、目が合わないと微笑みません。


皿を下げに来るときも、「あいたお皿をお下げ致します」の一言も無く、突然手が伸びてきて下げられていきます。

メインのお皿は食べずらい形の皿で、ナイフやフォークを置きたくても置く場所がなく、仕方なくその皿の中に置くのですが、微妙な傾斜のついた皿においてもすわりが悪く、料理の味がにぶるような印象です。


店長らしき人は、ときどきお客様を店内に案内しながら、店の中を見まわっていますが、私達がいまいち楽しく食べられていないことに気がつかない様子。


忙しい店なので、早く皿を下げて回転をよくしようという雰囲気が常に漂っています。

食べ物が無くなると、すぐに皿は下げられる。

水も少なくなるとすぐに注ぎに来る。

それは良いのですが、優雅な気持ちが抱けないムードなのです。

有名レストランであるなら、お客様が料理を楽しく食べられるように、料理の説明や、それに合うワインのチョイス、食欲をそそるようなトークなどあってしかるべきです。

肝心なお味はまあまあでしたが、サービスが低下しているので値段に合う満足は得られませんでした。



私の店も、それと同じようなことが多々あるかもしれないな。


そう感じ、なんとか改善しなければならないなと思いました。



私達の宿はエレベーターがなく、全部手作業でお料理を運びます。
大人数のお客様のお部屋出しは、係達が血相を変えて余裕がありません。


その雰囲気はどこかでお客様に伝わってはいないのか?


のんびりしに来ているお客様に、せわしさや騒然とした雰囲気を味あわせてはいけないのではないか。


夏の繁忙期は特に休みが少なく、フロントも含めて、非常に精神的にも肉体的にも辛い時です。

きっとこのレストランは、常に忙しいために、だんだん笑顔が少なくなり、お客様を楽しませる気持ちも薄くなってしまったのだなと想像しました。

特に何もしなくても忙しい駅構内のレストランとか、いつも場所的ににぎわっている有名デパートの店員さんは、私達の夏のシーズンが毎日なのでしょうね。



だからこそ、なるべく忙しい中でものんびりする時間を持ち、精神的にきつくならないように、自分なりの工夫が必要なのではと考えました。


せっかくお越し戴くお客様、一期一会かもしれないから、プロとして常に恥ずかしくない、誇れる接客応対でいたいものです。

有名であれば尚更のこと、お客様の目は厳しくなる。

紋屋は有名ではありませんが、これから生き残らなければならないのだから。



こんなことを考えた、今回の美術館行きでした。



サービス業は、やはり人が大事です。

今まではあまり係達に細かいことや昔からの習慣について、改善を要請してきませんでした。


でも、私はもう10年紋屋にいます。


そろそろ本腰を入れなくては。


今後の紋屋にご期待下さい。

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◆素顔の女将◆
家内と行ったレストランは、フランスの三ツ星レストランと提携している。

その伝説のシェフは、毎日お店に足を運び「お客様は皆満足しているか?」を
口ぐせに各テーブルを見てまわるとか。

料理はレシピーで再現できても、もてなしの精神は再現できなかったみたい。


少しでもスタッフのもてなしのスキルを向上しようと、家内は社内研修会を企
画し、講師を招聘して開催した。家内の考えるもてなしの精神を社内に根付か
せられるように、一歩一歩進んでいこう!

(by aruji)

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