◇派遣スタッフさん◇
紋屋では、繁忙期にいつも地方から派遣スタッフをいれています。今までに何人の人が紋屋に働きに来てくれたか、もう数えきれなくなってきました。

それこそエピソードも盛りだくさん。

良いこともあれば、すごく困ったこともありました。

派遣スタッフをはじめていれてみたのが、もう6年か7年くらい前のことだったと思います。非常に意識が高くて、紋屋の従業員たち顔負けの働きぶりに最初、驚いたものです。

それからずっと、繁忙期ごとにお願いしていますが、だんだん人は集まりづらい状況になってきています。

仕事の出来具合も、その人によるようになってきてはいます。


それでも、それぞれのスタッフとの思い出は、とても胸が熱くなるもの。

泣いたり笑ったり、短い間だからこそ私は非常に気がもめるのですが、私も年をとったせいか、来る人達は私の娘や息子のような年齢で、とても可愛いです。

先日も、はじめの頃に数回きてくれた女性が、なんとお客様として泊まりに来てくれました。紋屋にはじめにきた頃まだ学生さんだった彼女は、今はベテランの幼稚園の先生です。

私が今年の春テレビに出たときも、手紙をくれました。

以前、夏休みにその頃の教育係だった女性の家に泊まりに来て、ついでに手伝ってくれたこともありました。

いつか白浜に引っ越して紋屋に勤めてくれないかなと、かすかな期待をしながら、彼女の幸せな人生を見守りたいなと思います。

また、3、4年くらい前にきてくれた男の子が、先日,メールをくれたのです。

私は会えなかったのですが、紋屋にも顔を出してくれたそうです。


その人も、その頃はまだ大学生。今は専門学校に通っているようです。
彼はとにかく甘えん坊で、みんなから愛される性格の持ち主でした。

彼の部屋だけ冷房がなかったのですが、他の女の子たちの部屋のすみに寝かせてもらっていたのです。
一番年配の女性の隣に小さくなって寝ていたとか。

その子はみんなが大ちゃんと呼んでいました。

本当は客室係として入ってもらったのですが、あまり役に立たず、フロントでお客さまをお部屋までご案内するのを手伝ってもらいました。


しかし気が小さくて、遠くから見ても手がぶるぶる震え可哀想な感じでした。
そのあとは、ルームさん達のお手伝い。
みんなから「あっちに持って行って」「これ持っていって」と使いまわされ、大変だったようです。

それでも終わる頃には何とかご案内は震えないで出来るようになり、朝食会場では、多少の係の役も出来たようでした。

そんな彼が、突然のメールをくれたのです。


おかみさん、社長さん、お久しぶりです。

昨日、突然の訪問申し訳ありませんでした。

近場まで友人と訪れたので、以前お世話になったご挨拶をさせてもらおうと立ち寄らせてもらいました。

(中略)

もしかしたら、女将さんも社長さんも、もう僕を覚えていないかもかな。

でも、僕は、あの1ヶ月を鮮明に覚えています。

僕は皆さんに「だいちゃん」と呼んでいただきました。

お名前の記憶は曖昧になってしまっていますが、あのころお世話になった皆様のこと、そして白浜、紋屋、野島崎灯台で体感したこと、考えたこと。僕は今でも大切に思っています。

女将さん、社長さん、そして大女将さんにも大変お世話になりました。

一目だけでもと思っていたので、会えなかったのは残念でしたが、わらない紋屋の佇まい、フロント、そしてお香の匂いや生花、とても懐かしく、そして満たされた気持ちになりました。

ありがとうございました。

(中略)

皆様、お体に気をつけて、元気でいてください。

紋屋の皆様のさらなるご繁栄を心より願っています。

また、機会がありましたら、立ち寄らせてください。

紋屋は僕の宝物です。

読んでいて、私のほうも胸にせまる熱い懐かしさがこみ上げてきました。
こんなに紋屋での1ヶ月を懐かしく思ってくれる人がいたんだ!

もちろん彼は、1ヶ月だったから楽しかったのかもしれない。
同じ派遣スタッフの女の子達との交流も、彼にとって大きかったに違いない。

それでも紋屋や紋屋のみんなのことまで、熱い気持ちで思ってくれていること。
十分に伝わってきました。

人によっては、「部屋にゴキブリが出た」と帰ってしまったり、一緒の部屋の人がタバコを吸うと怒ってしまったり、体調を崩したり、怒られて泣いたり。

一人だけ全然笑顔が無い人がいて、お帰りいただいたこともありました。


紋屋での仕事を喜んでくれる人ばかりではありませんが、おおむねここで働いている人達に対しては、良い印象で思ってくれているようです。

嬉しいですね。


今夏働いてくれた女の子のひとりは、置手紙に


「紋屋はすごいです。みなさん心のやさしさを実践で表現していて、
私はちっともお役に立てなかった。すみませんでした。」

と書いていました。


今日も、この夏働いてくれたまた違う女の子からお菓子が届きました。


「困ったときのこまやかなお心遣いが特に嬉しかったです。」と。

ありがとう!

毎日一緒に過ごす紋屋の従業員とは、一年中だから、上司だからと、ここまで仲良くなれないけれど、気持ちは本当は誰に対しても同じ。

いつか、毎日いてもここでの出来事をいつまでも懐かしく思ってもらえたら…と思う私です。


心やさしい人達よ、紋屋で働きませんか。



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◆素顔の女将◆
同じ日に、結婚50周年と3周年の記念旅行のお客様がいらっしゃった。

家内は
       「愛 いつまでも仲むつまじく」

と墨で書いた、大きなメッセージカードをそれぞれのお部屋に入れた。
なかなかステキだったな(^-^)

(by aruji)

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