ご予約に際して
よくお客様から、
「直接予約するのと、旅行業者とどちらが得ですか?」と聞かれます。
宿としては、どちらが得と申し上げるのは差しつかえが有ろうかと思います。
どちらにしてもメリットデメリットはあるので、どちらが絶対に好条件ですとは申し上げられません。
私はこの世界に入ってまだ3年目を迎えたばかりなのですから、その辺は、aruji程はよく理解していません。
ただ、お客様の立場から言えば、事前に、いろんな旅の計画をいちいち自分で調べたりしなくても済むのが、旅行業者の企画物と言う事になりましょう。
私どもも、直接のお客様の予約だけでは、今のところ経営は成り立ちません。
旅行会社の皆様が宣伝して下さったり、勧めて下さるから、私どもの努力以外のお客様もお越しくださると言うわけです。
大手の旅行業者さんには提供客室制度というものがあって、契約している宿泊施設の客室を数室から数十室、ホテルによっては百室を超える数を、旅行業者さんは確保しています。
ですから、直接申し込まれていっぱいでも、旅行会社からは申し込めたという事はあります。
旅行業者さんのクーポンにしてもいろいろな種類が有ります。
例えば昔は、今のようにお客様がマイカーでお越しにならなかったので、宿への交通機関の手配まで全部旅行会社が行っている事が、旅の主流という時代も有りました。ある種のパック旅行商品です。
それが今ではほとんどマイカーでお越しになりますし、交通機関の切符もご自身で手配する方が増えているため、交通機関の入っていない旅行商品が出回っています。
クーポン券面に「宿泊クーポン」ではなくて、「エースクーポン」とか「メイトクーポン」と書いてある種類の物です。
これらのクーポンは宿泊クーポンと違って、旅行会社の企画商品なので、旅行商品のパンフレットの裏面等にも書いてありますが、お客様がお支払いになった金額の中に企画料や税金、保険料が入っています。
ですから、宿泊クーポンと違って、お客様のお支払額=私どもが受け取る金額、ではないという事は、ご承知置きいただきたい点です。
旅行会社の窓口の方々は、必ずしも勧める宿に泊まった事がある訳ではないのですし、カタログには大概キレイな処しか写っていませんから、詳しい事を根掘り葉掘り聞きたい方は、本来は、直接お申し込みなさる事が、一番良いと言えなくもありません。
その宿にとって大変なお得意様、おなじみ様になれば、宿側も一層、懸命におもてなしするはずですから-
直接のお申し込みでも、電話にしろインターネットにしろ、難しい点は有ります。
インターネットの場合、細かくこの点は如何ですか、こちらについても詳しく教えて下さいとメールで質問攻めになると、正直なところ、繁忙期には他の仕事に影響が出てきます。
返事が遅くなると、厳しく批判なさるお客様もいらっしゃいます。
電話でもいろいろ問題があります。
例えば、紋屋ではご予約が2週間以上先の場合は、ご予約の確認書と一緒にお内金用の振込用紙をお送りし、お内金を10000円位から入れていただいています。
もちろん、スケジュールの都合でお取り消しの場合は、全額お返ししています。(3日前からキャンセル料はかかりますが)
でも内金が気に入らないとキャンセルになったり、内金のお振り込みが無いので前日確認の電話を入れると留守の為、留守録にその旨を入れると、「こちらの顔も知らないのに留守録を入れるのは失礼だ!」とクレームになったりしました。
そうした事を機に、ご予約時に申し上げるべき事は段々増えてしまい、せっかちなお客様に言い切れなくて困る事も有ります。
私がご予約の電話を承るのは3日に1組ぐらいですが、承る時は、明るく元気にしかもハキハキとお答えする様に心掛けています。
紋屋にわざわざお電話を下さるのですから、1本1本有り難い気持ちを込めて、承りたいものです。
私は昔、自分で宿を取る時はいつも直接、宿に電話を入れていました。
その宿の部屋のランク毎の値段を聞き、部屋の間取り、眺めは良いか、バストイレ付きか等を確かめて予約していました。
きちんとポリシーのある宿は、必ず予約の確認を入れてきます。
私は仕事でいつも家にいなかったので、連絡先は職場にしておきました。
旅館の場合、ホテルと違って料理の仕込みが有るからよけい必要なのです。
もし差しつかえのある方は、会社を連絡先にするとか、携帯にするとか、前日にお客様の方からするとか、はじめからおっしゃっていただければと思います。
この頃は、若い婚前カップルの旅行は当たり前になっていますが、それでも中には「親にはナイショ」という方もあります。
百貨店時代もアクセサリーや香水の類いは、うっかりお客様に電話するとクレームになったりしました。
でも、差しつかえがあるときは、お客様の方でも一言伝えていただければ、トラブルは防げるのです。
旅館は料理を用意してしまうのに、平気ですっぽかして、キャンセル料も踏み倒す方もいらっしゃいます。
なま物勝負の私どもは、それを捨てなくてはならないのです。
ホテルのように、部屋を使わないだけではすみません。
足の悪い方がいる、ご老人がいる、なま物がダメな方がいる-
いろいろな条件や要望は、なるべく事前におっしゃっていただいた方が有り難いのです。
出来る範囲で、ご要望に添うようにしたいと思います。
また旅行業者からの予約の場合、その企画によっては、食事の部屋出しがルールとなっていないものや、同じ名前がついている企画でも値段によってランクが違っていたりする等、お客様の方でもいろいろと注意された方が、楽しい旅が出来ると思います。
忙しい時期に余り価格の安い企画は、正直なところ、お勧めしたくありません。
全てのお客様にご満足いただくのは、無理だと思います。
いろいろなニーズや趣味があるのですから。
でも紋屋のファンになって下さる方もいらっしゃる。
だから一つ一つ細かい問題も考えていかねば.....と思うのです。・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・◆素顔の女将◆
買物に出かけた時、スーパーの近くの「ガスト」で食事をすることになった。そこが余り好きでない家内に「ガスター、好きなの?」と聞かれた。あのね、それは胃の薬の名前だよ。 (by aruji)

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