◇おかみはいつも宿屋のシンボル◇
私はたまたま、今の社長と再婚をすることになって、結果、宿屋のおかみをしています。

私自身のイメージでは、


「おかみさん」はいつも元気で明るくて丈夫。

目立ちたがりやで、凄みがあって意地悪そう。

(もちろん、そうでない方もたくさんいらっしゃいますが)

それが私はちっとも丈夫でないし、気も強くないし、目立つのは嫌い。

元気で明るいタイプでもない...。


「おかみ」には向いてないといつも思います。


私が意識的に「おかみ」とひらがなを使っているのも、「女将」では強そうで、私に合わない感じがするからです。


わたしがおかみになったばかりの頃のお客様は、一生懸命だけど、けなげで頼りなくてと思ったそうです。

自分でも「そうよねぇ」と思います。

それでも10年という歳月がたって、なんとか慣れて、多少?貫禄も出てきたとこのごろのお客様から言われています。

メルマガやホームページなどで、多少なりとも私がクローズアップされるようになっているので、

会っていなくても「女将の頑張りがみえる」とか

逆に「女将の力不足だ」などと書かれます。

今まで「軽症うつ病」やら坐骨神経痛やら、いろんな病気にも遭遇してきました。数年前から股関節の病気になって、いよいよ私は余り無理は出来ないなと感じ、暇なときはなるべく午後から出勤しています。


しかし毎日でなくても、忙しいときはなるべく目を光らせていないと、従業員や掃除の業者さんなど、やはりどこか気が抜けている。


見落としがいっぱいある状態が見うけられるのです。


私のように頼りなくても、

目の付け所だけは少しは経営者サイドなので、

「おかみがいる」事が大事なのだなと思いました。



館内の見まわりをしていると、この10年の間にやってきた様々な苦労があちこちでみられ、良くやってきたなと思いながらも、まだまだやりたいことはある。


いや、やらねばならないことだらけなのであります。



11月連休が2回あり、その1回は一日午後から出社したら、私も含めて従業員達も、気の抜けた失敗続きの一日となりました。


いつも見まわりをしてはいますが、毎日新しい傷や穴や壊れなどが発生する。

誰も気がつかなかったり、知っているだろうと流してしまったりで見落とされ、その日は、お客様から「こんな宿は初めてだ」とあきれられてしまいました。


もちろんこの日は満室でしたから、すぐに補修がきかないものはごめんなさいするしかありませんが、せめて応急処置くらいはしておかなければならないのは当然でした。

「あー、気の緩みだな」と身が縮む思いをしました。



そして、久しぶりに私の気の緩みに気が付かせてくださったそのお客様と神様に心から感謝しました。

結果は、一生懸命お詫びしたのと、ひとしきり怒って気が済んだのと、廻りの従業員達がみんな「やさしい良い人達」と感じてくださって、お叱りはそれ以上無くお帰りいただけたのでした。



しばらく暇なあとの連休は要注意だと知っているのに...と大反省をしました。



目立つのが嫌いでも、お客様に接するのは大好き。



おかみが挨拶すると言うより、どんなふうにみんなが働いて、

どんな風にお客様が寛いでいるか自分の肌で知り、

そこから宿造りのヒントやプランなどの鍵を戴くために、

夜もお客様の前に行きます。

「おかみ」はいるだけでも重要なんだなと、あらためて思い知りました。


その後の土日は朝から出社してみまわりをしていますが、掃除の業者さんも、私がいるとそれだけで何か違うようでした。


それは、従業員達の動きも同様。


そうした意味では、目立たなければいけないのですね。



どうも、まだ自分が引っ込み思案なところが残っていて、社長の知り合いが団体で来るというときなど、やはり逃げていきたくなります。



これからの10年で、私の時代はもう終わりです。


やり残していること、

最も自分自身で足りていない部分の勉強もして、

一応はベテランおかみとなって次世代に引き渡したいものです。

有終の美ではありませんが、これだけやったぞと言うものを残したい。


このような私ですが、今後ともよろしくお願い致します



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◆素顔の女将◆
先日、旅館の財務関係のセミナーを受けてきた家内。

今まであまり携わってこなかった範疇だが、経営者としては避けて通れず、
苦手とか、よく判らないとか言っていられない。

もっと踏み込んで勉強して行こう。

(by aruji)

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