◇「月の座」誕生◇
昨年12月、かなり押し詰まって、新しい個室風食事処「月の座」が完成しました。

紋屋では、エレベーターや食事を運ぶ搬送システムが無いため、今までは全て手作業でお部屋まで運んでいました。

私が嫁にきた頃は、4階の部屋出しもしていました。

係たちが段々歳をとっていきますし、なんとか楽にしてあげたい。

また、お客様も座椅子より、テーブル席のほうが楽なはずです。



温かいものを温かく、冷たいものを冷たいうちに召し上がって戴けるようにしたい。

係たちは、階段を何遍も上り下りするのが大変なので、ほとんどのものを一遍にもっていきます。

小さいお子様がいらっしゃると、そのほうが良いかもしれませんが、本来の美味しい食事をゆっくりと楽しむスタイルとはかけ離れています。

さまざまな意味で、テーブル席でのお食事処が理想でした。



オープンしてみて、今のところはまだ慣れないせいで、私や社長、部長も手伝いに入ってもやっとの状態。毎日あたふたしています。

ほとんどの係たちも、今までのほうがいいと後ろ向きで、楽にしてあげたいと願いつづけてきた私にとっては、大きなショック。


新しいことをはじめるとどこでも最初のうちは不満が出るものだそうです。

お客様は、今までよりゆっくりとお食事をなさるようになりましたし、お飲み物のご注文が飛躍的に増えました。

私は、今まではおかみとしてお客様のおくつろぎのご様子をうかがいにお部屋へ行っていましたが、今はお祝いのお客様とお写真を差し上げる方、おなじみ様だけにしぼり、あとは、係たちに混じって配膳を補助しています。

おかみとしてお部屋へ行くときよりも、お客様は楽にお話してくださいますし、お食事の様子が直にわかり、とても楽しく感じています。

「おかみさん自ら配膳をなさるなんて素晴らしい。」とも、数組のお客様からいわれました。

また、私は食事処では名乗らないので、最後まで気がつかないお客様もありました。



食事を心から楽しんでいらっしゃるかどうかは、すぐに分かります。


チェックインのときに気難しそうと感じても、お食事のときは終始ニコニコというお客様もいらっしゃいます。

6時からはじまり、6時45分くらいから8時半までの間は、戦争状態。
手伝ってみて、
飲み物の場所がばらばらであることや取りづらい場所にあるもの、
計量カップがいつもおなじ場所にないとか、
事前に用意するものの準備が不足していることなど、
「どうして?」と思うことが山積みです。


これは始まる前から予想していたのですが、食事中のお客様からの「お茶下さい」が大変さを増すのです。

お茶の出し方の簡素化や、今までの普通のお茶からもっと進んだ?お茶にする。

手軽なティーバッグで探すなど、問題を抽出しながら毎晩社長と話し合っています。



今までは、私は重いものを持って階段を持ち上げられないので、もともと手伝うのは無理と思っていましたが、やはり細かな点を経営者が目で知って体でも知って、改善点を浮き彫りにして、少しでも働きやすい職場にすることが大事なのだと思いました。

ただ、私は股関節の病があるので、数時間の立ちっぱなし、急ぎ足や重いものを持つのも厳禁なので、いまとても体調が悪いです。

それでも今度こそ、私の理想のおもてなしに近づけるのだと心は燃えています。



これから、その新しい食事処「月の座」における新しいお食事のご提案を計画しています。

いまはまだ準備中で、現在お出しているお料理は従来のお料理なのです。


紋屋らしく、ぐっと斬新なお料理の研究中で、来月中にはアップできる予定です。

そうなると、また係たちは慣れるのに時間がかかる。

当分は喜ばれるどころか、不満だらけになってしまうかも知れません。


あ~あ (..)



でも、きっと将来的には良くなる。
サービスのスタイルの上でも、働いている人達にとっても。


そう信じて今は進むしかありません。



本年も応援よろしくお願い致します。



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◆素顔の女将◆
本人も書いているように、最近は病気のせいで足を引きずるような歩き方になってしまった家内。そんな体で配膳しているのを見るとちょっと心配だが、お客様と会話できることが嬉しいらしく、積極的に「月の座」へ入っている。

あまり無理をしないでね。


度が過ぎると、自宅で私がマッサージ士にならなきゃいけないから(^^;)

(by aruji)

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