◇ 嬉しいブーム ◇
先日、10年も前からお越し頂いているあるご夫婦に、お子様が生まれたという知らせが届きました。

ホームページのお問い合わせに、
「すやすや」での宿泊を検討しています。
子供は3ヶ月で...というものでした。

お名前を拝見すると、おなじみ様です。

そう言えば、昨年はいらっしゃらなかったかもしれません。
万が一を考え様子を見ながら、大事になさっていたそうです。


なんというおめでたいこと!

最近そのようなケースがちょっと続いていて、ほんわか嬉しい気持ちです。


「おめでとうございますメール」を差し上げたら、お客様も大変お喜び頂き、4月中ごろ伺う予定だとお知らせいただきました。

ところがわたしは中旬に出張が入っていて、「もしかしたら...私いないかも、残念」という気持ちになりました。

そうしたら、ご返信がきて
「実は、私共も子供の顔をおかみに見ていただきたいのです」とのこと。


本当に、なんて嬉しいお申し越しでしょう!

私ごときに顔を見てほしいと思ってくださるなんて、ありがたいやら、嬉しいやら。

結局日程を調整してくださり、お目にかかれることになりました。

そして当日、まだ3ヶ月だというのに何ともしっかりしたお子様です。
額が広く、とても頭がよくなるだろうとおもえます。

どちらにも似ているように思える友太くん。
これから、将来が楽しみです。

おかみ:「赤ちゃんプランをやっていて良かったです」
お客様:「やっと利用できました。あるのは知っていたんですが。」


お夕食のとき、ゆっくりお顔を拝見させていただきましたが、もう本当に自分の孫が生まれたがごとく、なにやらそわそわしました。



きっともうそう遠くない、「じじ、ばば」になるであろう私達夫婦。

これからそういうときの事前準備として、おなじみ様の赤ちゃん達とも接し方が違ってくるかもと思いました。


お初膳のご注文を頂いていて、「それと一緒にお写真を」なんて気を利かせすぎてしまい、授乳中何度もカメラ持って従業員たちがお部屋に様子をうかがいに行き、やっとのことでカメラのシャッターを切ることが出来ました。


それにしても、おめでたい。待望の赤ちゃん!

ご両親様もメロメロだそうです。



お子様に恵まれたら、紋屋の赤ちゃんとして紋屋もそのお子様の成長とともに進んでいく。

以前にも同じような題目で書いたことがありましたね。


そういうお子様が他の宿にご家族とともに行くようになっても、いつかまた懐かしい紋屋に戻ってきてくださったら、なんて素敵だろうと、いまからそのいつかを思い浮かべています。


その頃は、私はもうすっかりおばあちゃんだろうけれど、立派になった紋屋の子供達に目を細めて、長年生きられた幸せをかみ締められるかも。


紋屋のそうした子供達が、
これからの紋屋を支えてくださったら嬉しいな。

今回、3ヶ月の友太君を抱かせて頂きました。
ちょっと泣いちゃったけど、懐かしい赤ちゃんの香りと、やさしい小さな重さを久し振りに体に感じることができました。


紋屋には、そういう温かいエピソードがあっている。
やさしい気持ちと温かい笑顔が宿だけでなく、
お客様にも似合っているように思うのです。

残念ながら階段だらけで、お年寄りを歓迎と打ち出せませんが、本当は、お年よりにも身体障害者にも、やさしい気持ちで接する宿でありたかった。


都心に出かけると、まだ日本ではいつも身体障害者にやさしくない場面を多く見かけます。

私も足が不自由なので、痛切にそのようなことにやさしい日本であって欲しいと願います。


全国に多くある旅館、山の斜面に建っている宿など、結構階段が多い宿はあるものです。

紋屋は、昔からの建物が条件を阻んでいます。


階段だらけでも少し不便でも、
それでもいいと思って頂ける「心の宝」を見つけたい。
たとえ階段でも、言葉かけや気遣いで、
少々大変でも良かったと思えること、あるような気がするのです。

すべてがすべてバリアフリーであればいいというものでもない。
便利になりすぎるもの良いとは限らない。

旅館に従事する人に、意外と介護士さんや看護士さんを志望した人や経験者が向いているのも、そういう理由からなのでしょう。


常に人にやさしいこと。
心の故郷のような旅館でいたいと思います。

これからも今回のような心温まるエピソードに恵まれますように。

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◆素顔の女将◆
紋屋の今日の個室ダイニング「月の座」のお客様は、永年勤続やお誕生日、結婚記念日と全てご慶事の方ばかり。

偶然とは言え、本当に紋屋はご慶事のお客様が多いような気がする。

きっとおかみのように温かい気持ちのあるスタッフのおもてなしが、お客様の心に染み透り、クチコミで広まっているのだろう。

(by aruji)

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