◇ ある番組を見て ◇
先日、自宅で「ルビコンの決断」というテレビ番組を社長と観ました。
とても良いお話でした。ご覧になられましたか?



       ある電気屋さんの話です。


大手の家電量販店が近くに進出してきます。

今や都心だけでなく、どこの町も大手の家電量販店が軒を連ねている時代です。
どこの店も繁盛するほど、買い手があるのでしょうか?
値段は、大手さんに絶対勝てるわけがない。
それでも小さい町の電気屋さんは、意外とつぶれないで細々と店を営業しています。

不思議ですよね。

今回のお話のお店の社長さんも、最初は頑張って値引きしていましたが、どうしても大手に敵わず、どんどん売上を落とします。
なんとか知恵を絞り、営業が毎日ご家庭を1軒1軒廻り、努力をしています。

ある日、ある営業が
「今日は、たった2軒しか廻れなかった」と嘆きます。

隣にいた営業は「おまえ、何やってたんだよ」と。


すると「今日はAさんちにいったんだけど、」と話し始めます。

内容は良くは覚えていませんが、たしか御機嫌うかがいにいったら、買い物を頼まれ、病院までつれていくことになって、結果として、晩御飯を食べていけと誘われて...
という話だったと思います。


それを聞いていた社長さんは、今までの主要な顧客様の名簿を眺めていて、うちの主な顧客は、お年寄りが多いと気がつきます。

社長さん自身も、やはりあるおうちにうかがった時、帰ろうとするとそのお客様から
「お宅はいつでもすぐ来てくれるから、とても有り難いんだよ」
といわれるのです。

それで、さきほどの営業マンが言っていたことは、もしかしたらはずれではないんじゃないかと気がつくのです。

なんでも御用聞きして、家電以外のことでも何でもやれと、ターゲットはお年よりだと説明します。

半信半疑で営業たちが、御用聞きをはじめると、予想以上の反響があって、売上目標を達成できる。

従業員たちも士気があがり、より一層頑張ろうとする、
という物語でした。



考えてみたら、私も離婚して子供と暮らしていたときは、いつも町の小さな家電屋さんで買っていました。

そのほうがすぐ来てくれて、なんでも頼めるからです。


それに気持ちが通じるというか、大手の家電屋さんでは、なんの心の交流もないですよね。

だから私も、少しくらい高くても小さい家電屋さんが好きです。



街中の販売店なら、どこでも同じような手法が取れますが、宿はそうもいきません。

でも、私はすごく感じ入るものがあり、どこかうちでも出来る部分があるのではと思いました。



思い出してみると、前職のときもバブルがはじけたあと、売上が上がらなくて、すごく辛い思いをしました。

朝10時に開店して午前中何も売れず、お昼ご飯のあとも、3時になり、5時になり、「あ~、今日はゼロかもしれない」とお店に立っている表情も冴えなくなってくる。

1日中ディスプレイをかえたり、顧客カードを眺めては、お手紙を書いていました。

でも、毎日毎日懸命にお手紙を出しつづけていたから、そのあと私の顧客さまは、いつもたくさんついていてくれて、その後は売上に困ることはありませんでした。



街中の販売店でもない今の仕事では、出来ることは少ないようにも思えます。

でも、そこから考えついたヒントが今、私の心の中に少しあります。



3年か4年前くらいに従業員たちに行った手紙書き講座も、もう一度やってみよう。

電話応対や接客のロールプレーイングも、1回やったらその後は無しではいけませんよね。

お子様連れへの新しいアプローチや過去にさかのぼった顧客研究、やれることはたくさんあるのではと。



やはり前職のとき、私がその頃通っていた歯医者さんのお隣のおうちが、
お客様のおうちだったことがあります。

私の家の近くだしと、1度、商品をお届けしたことがありました。

それ以来その方は、決まって私から買ってくださるようになったのです。



旅館では、お客様のおうちまでは送れませんし、お迎えにもいけません。
車が無い方に観光案内して出し上げたいですが、小さい宿では無理。



でも、たとえば濡れた傘や靴を乾かして差し上げるとか、
今までやっていなかった形でのお手紙を書いてみるとか、
不景気のせいにして、いままで何もやっていないのでは?

最近、東京から自転車でお越しになった方がいらっしゃいました。
さすがに驚きました。

その前も、金谷からカップルで自転車という方。
さらにその前には、大阪からバイクという方もありました。



観光の形態も価値観も、どんどん変わっていく傾向。
ついていくだけでなく、それを引っ張っていくことはとても大変。
でも、一つ一つクリアしていこう。



私たちは、売上が減ってから考えている。それでは遅いな。
常に常に新しい考えを持ちつづけ、早くから動向を察知して対策を練る。
当たり前なのにやっていない。

不景気のせいではなく、いつも同じだから駄目なのでは?


不景気に押しつぶされそうになりながら、
考えていくことに薄い光を感じました。

いつか明るい光りになることを信じて努力していきます。



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◆素顔の女将◆

この番組を見た後、二人でいろいろ話をした。
家内なりに前職でしてきた様々な努力を聞いて、頑張ってきたなぁ~と思う。


振り返って、今はどうだろう?
お互いに努力が不足していないか?

それぞれ知恵を出し合って行こうね!(by aruji)

(by aruji)

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