◇ 題名変更 ◇
もうご存知の方もあると思いますが、今回2度目のメルマガの題名変更をさせていただきました。

お嫁さんも来たことですし、私が新米おかみだと変だろうかと考えました。

もちろんいつになっても初心を忘れないという意味で、今迄も「新米」という言葉を題名につけておりました。


実際、このおかみ業は実に奥が深い仕事です。

おそらく本当にベテランという域に達するには、最低15年かかるだろうと思います。

私も、接客面ではそれほど苦労しませんでしたが、いろいろな業者さんたちとの駆け引きはまだまだです。


最近経理を勉強し始めたら、本当に(今までは何も知らなかったな)とか、(そうか、なるほど!)と思うことの連続です。

まだまだ、習い始めたばかりでこれですから、これから山ほどびっくりしたり、青ざめたり悩んだりしそうです。

そうしたことも含めて勉強することで、初めて全体像が見えるのだということが、やっと分かりました。



今年の春頃だったかセミナーに出かけたところ、その講師が、「経理をやらないおかみに未来は無い」といわれました。

そのときは、かなり心の中で憤慨し、経理だけできれば未来があるわけではない、と思ったものです。

でも、今は「なるほど、そうかもしれないな」と気がつくことが多いのです。



今年の夏、もう4年も患ってきた股関節の病気をおして、毎日お食事処に入っていたところ、とうとうもう食事処には入れない体になってしまいました。

接客が大好きな私としては、お客様にフロントとご挨拶のとき以外、お話できないのは残念で仕方がありませんでした。

でも、それも私が長年避けてきた、経理の仕事へ向けるための試練の一つだったのかもしれない。そんな気がします。




大おかみとは長年、経費節減をする考えと、経費をかけたい考えとの間で闘いや意見の相違、いろいろありました。

もちろん、今でも私の考えが間違っていたとは思いません。

でも、大おかみから学ぶものは実に大きい。
他のことでも、人生の先輩方から学べることは多くあるのです。
それを謙虚に受け止められる、
やっとそういう歳に私もなったのだと感じます。

私は、30代の終わりになって、はじめてこの世界に入りました。
若いときから修行を積んできたのとは違います。

だから、今までの古い体質を改善するのに、とても苦労しました。

新しい考えに慣れない今までどおりが好きな係たちから、反発をかいました。

大おかみに対しては、負けたくないという意識が何より強くありましたし、本当に茨の道だったと回顧します。


はじめから、私にはおかみ業は務まらないと思いながらも、来たからには、やらざるを得ない立場でもあり、出来る範囲ではじめた状態は、今思い出しても困難が予想されるに違いありませんでした。


住んでいる場所だけでなく、家族の人数や家族構成まで変わりました。

仕事も全くわけのわからない仕事。全ていっぺんに変わりすぎました。

本当にほっとする場所は、どこにもありませんでした。

それだけに、はじめの頃から私を知っているお客様からは、
そのけなげな様子が応援したい気持ちを産んだようです。

それは、大変ありがたいことでした。
そして、今でもお越し下さっている熱烈なお客様もいらっしゃる。

私が無理をすれば
「そこまで頑張らなくていい」とまでおっしゃってくださる。

本当に感謝しきれません。

前職のときも、かなりの人数のお客様から支持されてはいたものの、ブランドを背負っていましたので、今の応援してくださるお客様に比べたら、小さな応援だったかもしれません。



そんなことも、この題名改正に及んで頭をよぎって参りました。



先日、このメルマガを最初からお読みくださっている読者の方から、「仮に世代交代があったとしても、(新米大おかみのひとりごと)にして、永遠に書きつづけて欲しいと、エールを送っていただきました。

そこまで続けられるかなと思うのが正直なところですが、なんともありがたく、心が温まるお言葉でした。

いろんな苦労やさまざまな事例を経験すると、そこには、貫禄や経験にそくした考えの集積がいつもあり、右も左もわからない頃とは違うだろうと思います。

それでも、数ヶ月に1度、やはりお客様に接していると、新しい気づきもあります。

旅館業は、何年やっていても、必ず新しいご要望や新しい時勢の効果、世の中が変化していくのです。

だから、やはりいつまでも新米おかみだなと思います。

これからもずっと、この仕事を通して、私は成長していきたい。
自分が発揮できる力がある限り。
お見守りください。



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◆素顔の女将◆

当初、別の題材で書く予定だったはずが、
出来てみたら全然違う内容になっていて驚いた。


いつもメルマガになるような出来事やエピソードがあるわけではない。

それだけに、日々の何気ない出来事やお客様からのお便りを題材に、文章が書けることがすごいと思う。

メルマガに関しては、ベテランの域かな(^o^)

(by aruji)

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