◇ 題名変更 ◇
今年は、何かと長年お付き合いしてきた、お世話になってきた方とのお別れがありました。


今年の9月までで、いつも繁忙期にスタッフをお願いする派遣会社の営業担当者が、退職してしまったのです。

最初の1~2年くらいは、それほど感じなかったのですが、何時頃だったか、いつの間にか、その営業さんと心が通うようになりました。


それぞれのスタッフとは、いろんなエピソードが生まれます。


突然家に帰ると言い出したり、体が悪くなったり、
とても感謝して帰る人もあれば、
私達スタッフに文句つけて帰るスタッフもいました。

そのたびに青くなったり赤くなったりしながら、スタッフをお預かりしている私は、その営業さんとのやり取りに苦慮します。


そうした中で、いつもお互いに本気で真剣に対処してきました。
そして、良いことがあったときは、それも必ずお知らせし、感謝を述べるようにしてきました。

来てくれたスタッフたちが、全員色紙に寄せ書きをして残してくれた時も、それをその営業さんに、ファックスで流しましたところ、


涙がでました」とおっしゃっていただきました。

その営業さんに、最後の御挨拶を頂いたときに、

「紋屋さんが、一番長いお付き合いになったのです」
と聞かされました。

今ごろ、どこで何をしていらっしゃるのか。
もし、少しでも紋屋に関係のあるお仕事なら、声をかけて欲しかった。


「そう言えばよかったのに」と社長に言われました。
そうだったな、と後悔しきりです。


先日この数年通ってくださっていた、お一人でお越しくださるおなじみ様が、しばらくお越しになれなくなりました。

ご予約のお電話は私が承りましたが、通常ならお一人では受けることの出来ない日にちでした。

お名前はおっしゃらなかったので、最初はお断りしたのですが、耳に残ったそのお声が、そのお客さまではないかと気になりました。

1回切ってから、「やっぱり先ほどのお客様は、Gさまじゃないかしら?」と
私が3、40分ぶつぶつ言っていたら、社長が

「そんなに気になるなら、電話してみたらいいじゃないか」

と促してくれました。


お電話すると

「電話しましたよ。やっぱり駄目かと思ったけど、
じゃあいいんですね。最後にもう一度と思って」
と おっしゃるのです。


なんと室蘭にご転勤になるそうです。ショックでした。


御本人にとっては生まれ故郷だそうですが、荷物が家に入らないので、アパートを借りるそうです。

雪は少なめですが、風が強く、体感温度はとても低いとのこと。


仕事で全国を廻り、もう転勤は無いと思い、千葉に家を買ったのだそうです。
何時も紋屋に来てお仕事の疲れをいやし、また元気になって帰れた。


「出来ることなら、毎月でも来たいくらいなんだ。
ここの料理、雰囲気が好きでね。むこうに行ったら、
こういうところは無いという気がするんだ」

とお客様。

「また、卒業したら来ます」とおっしゃってくださいました。

いつもお越しのたびに、それほど多くの事をお話したわけではないのですが、その日に見たとんぼの話とか、甲殻類が大好きな話とか、故郷のこととか、小さい頃の話とか等など。

何気ない会話の中に、郷愁に似たような感覚が多分お互いに芽生えたような気がします。

年齢が近いからかもしれません。


本当によく召し上がるお客様で、多くの紋屋の定番別料理を、通常の料理のほかにご注文くださり、そのものが来ると

「来た来た!」と表情をゆるませ、まるで少年のようでした。

お発ちになる4日前のご1泊。最後に、

「時々帰って来た時に来ようかな」とおっしゃっていたそうです。

もし、仮に本当に戻っていらしたときに、私は元気だろうかと考えました。



せっかく気持ちが通じるようになったのに、お客様とのお別れは辛いです。
どんなに頻繁に通ってくださるお客様でさえ、いつかはお別れが来てしまう。


いま、頻繁にお越しくださっているお客様も、
いつ、どんな別れが来てしまうか分からない。


別れは辛いものです。
来年は、お別れよりも新しい出逢いと、発展があることを祈ります。

早いものでもう12月。

みなさまにとってはどんな1年だったでしょうか。
残されたあと1ヶ月。

頑張りましょう。



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◆素顔の女将◆

いスマートフォンに変えた家内は、自宅に戻っても着替えもせず、操作にかかりっきり。

「G-mailが出来るようになったのよ!」と報告してくれたのはいいが、グーグルのことをグルグルと言うのは止めようね。

(by aruji)

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