◇ 蛍の夜に ◇
大震災から2ヶ月以上の月日がたちました。
政府の対応の遅さが被災地の状況を更に圧迫しているようです。
漁師さんたちの活動が始まっているところもあり、人間の底力を感じます。

そんな中で、私たち観光業、特に千葉県は、
東北地方よりも業績が悪化しており、楽天トラベルによると、
4月の昨年対比の増減率で千葉県はなんと全国最下位。

しばらくの間、閉じているホテルもあります。

旭市以外は特に被災地と言うわけではありませんが、天気予報では被災地の天気と言う場所に千葉が入っています。

それなのに、旭市以外は特に被害があるわけではないので、もちろん何の補償もありません。

千葉県と一言に言っても非常に広いので、
放射線量の値が千葉県で何倍とか言われても、
南房総ではまったく影響はないのです。

それでも海辺ですし、津波の記憶と重なるのか、お客様の足は遠のいています。
この際、神様がゆっくりなさいとおっしゃっているのだと、極力元気でいようと思いつつ、苦しいですね。


昨日の5月20日から、来月いっぱいの金・土・日のみ、蛍観賞会開催されています。もう今年で4年目になります。

最初にフラワーパークのドームの中に、「蛍がいる」と聞いて見に出かけてから、もうそんな年月が流れたのだと感慨深い気持ちです。

最初に飛んでいたのは、それこそ数匹でした。

自然に蛍が生息する環境なら、今後蛍を取り寄せて放せば、お客様に見に来ていただけるかも知れないとはじめたのです。


それから4年の間、取り寄せた蛍を放して、
皆さんに見ていただいていましたが、今年はなんと
自然に孵化したいっぱいの蛍が飛んでいました!

虫嫌いな私でさえも、綺麗さに息を飲みました。


もちろんフラワーパークの専務(=紋屋の社長のいとこです)が一生懸命エサをさがし、育て続けた努力が実ったのですが、最初の数匹がこんなにいっぱいの蛍になるなんて、思いもしませんでした。
暗かったここ数ヶ月の中で久々に明るいニュース。
やっぱり取り寄せた蛍より元気ですし、美しいような気がします。

高いところに飛んでいる蛍、プラネタリウムのようです。
下のほうに飛んでいる蛍は、男女の熱い心のまなざしのよう。
幻想的でとても素敵でした。

外へ出ると昨日はまた天気がよかったので、満天の星空。
ドームの中でも、外へ出てもプラネタリウム。美しかったです。


紋屋に戻って先のお客様の入りこみを見ていると、見覚えのあるお名前。

しかも、震災後のお見舞いの手紙をおかみから頂いたと言うメッセージが書いてありました。


なんと言う嬉しいことでしょう。

震災後、お礼状も「またお越し下さいませ」と言う文は書けません。

こちらが無事だったことをお知らせし、お客様は大丈夫でしたか?
どうかお元気でお過ごし下さいと祈るような手紙書き。

それがDMリターン。嬉しいですね。


本当に光っては消える蛍の光のように、
かすかな光が灯っては消え、また光る...。

今年の夏は、海よりは山と言う方が多いと聞いています。

電力不足が心配される中、今年の夏はどうなってしまうのか、とても心配です。


それでも今回のように、お便りが元でまたお越し下さるお客様もいらっしゃる。


こうした気持ちの通い合い、
出逢いの喜びが接客業の最も楽しいところです。

紋屋の現状は、自宅待機状態の従業員もいますし、お休みだらけ。
働いてもらっているみんなには、本当に申し訳ないと思います。

漁をはじめた漁師さんたちの事を思い、こちらも第2次被災地のような状況ですが、がんばります。

最近やっと、おなじみ様もお越しになり始めました。
昨日の土曜日、少しはこの曜日らしい空気です。
こういう日が、段々増えていきますように。
海を愛する方々は、きっとまた海に戻ってくる

そう思います。


東北の被災地でも、見た目にはもう普通の生活の方もある。
本当は多くの方達が、心に大きな痛手を受けながら生活している。


今回数匹だった蛍が自然に増えたように、
きっと何時かは昨日の蛍のようにたくさんの光となる日が来る。

がんばろう日本、がんばろう南房総!





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◆素顔の女将◆

GW明け後、また震災直後の様な暇な状態に...。

お客様との交流がない中、なかなかメルマガのネタが無くて書きあぐねていた家内だが、なんとか体裁を整えた内容になった。

メルマガ執筆同様、なんとか頑張りましょう。

(by aruji)

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