◇ 避難訓練 ◇
今回はじめて、津波を想定した避難訓練を行いました。
今までは火災訓練のみで、消火器の使い方が主流のごく普通の避難訓練でした。
前職のときも同様で、火元がどこで、火災の案内を誰がすると決め、後の人たちは、ぞろぞろと避難階段をくだり、集合場所に集まって、あとは消火作業をして終わり。


津波からの避難訓練は、1度やってみるとさまざまな問題が浮上し、発生する時間帯やその日の人事など、検討課題が浮き彫りになりました。

町で指定されている避難場所の中から、どこへ案内するのが一番適切か、それを考えるところからはじまり、実際に歩いてみることも。

訓練ですら結構時間がかかり、実際は、もっと多くの時間がかかりそうでした。


津波の場合は特に、時間との勝負ですので、如何にはやく安全な場所に逃げていただくかが鍵です。

私共の宿に限らず、近くの住民や多くのホテルの宿泊客が一斉に逃げるとなると、やはり、車の置き場所はなく、頼りは人間の足になりそうでした。

日中ならまだ人手がありますが、夜は夜警が一人の留守番。
あとは、寮に住んでいる人間がしっかりしなくてはなりません。

夜となると、外は田舎なだけにとても暗い。
でも、それは大都会でも恐らく同じ条件になるものと思えました。

お客様は、お風呂に入っている場合も有り、さまざまなケースを考えると、日頃からの備えや、なんでもない時の避難経路の説明がとても重要だと感じました。

南房総はリアス式海岸ではないこと、海が深いこと、
紋屋の前で海抜5m、後背地で10mあることなどで、
今回の地震のような被害は恐らくないと思います。

それでも、こうして実地で経験を積んでおくことが、何より大事だと改めて思った次第です。
私は紋屋が海抜何メートルのところにあるかなど、気にしたこともなかったのです。
大地震がくればどうせ駄目だと投げやりな気持ちでした。
でも、津波からにげるのは、とにかく早く高いところへ逃げるのが大事です。
大きな災害でも、直後に亡くなっている方々は想像より少なく、2次被害的なものが多いそうです。

今回、私達白浜では、それほど大きな揺れではなかったのですが、東京や神奈川あたりでもかなり大きく揺れて、家財がこわれた所も多くあったようです。

仙台の友人の家はマンションでしたが、全ての家具が倒れ、食器などもほとんどが割れたそうです。

家財道具は、とめておく。
それだけでも、怖さが違います。

どんなときも極力冷静に、迅速に経験を元に行動すれば、多くの命は助かるのではと思いました。

足が悪い私などはどうなることかと心配ではありますが、とりあえずどこへ出かけても、最初の5分が大事。
そしてそれからは、どこに身を置くかです。

備え有れば憂いなし。

まことにそのとおりだと思わざるを得ません。


紋屋の場合は、いざとなればお隣のマンションに逃げるのが一番適切かもしれませんが、訓練ではよそのおうちに逃げるわけにもいかないので、町の指定場所に行ってみました。

ゆっくり歩いて、普通のひとで15分程度。
健康な人が走ればもっと速くなりそうです。

それでも、けっこう町のあちこちが道が狭くブロック塀が多いのが気になりました。

私は今までは一度もその付近に行って見たことがなかったのです。


意外なことにそこは海抜が20数メートルもあり、
ちょっと行くと裏山でその周りにおだやかな畑が広がっています。

ちょっとしか離れていないですが、とても豊かな田舎の風景でした。

今回は、男性陣を主流に行いましたが、今後は女性も含めて様々な担当をやらせてみて、こまかく検証してみるつもりです。

訓練が終わってから、2年ぶりにみんなで昼食会を地元のイタリアンレストランで行いました。


地震以来、南房総は厳しい状況ですので、地元を応援する気持ちはそれぞれがもっていなくてはなりません。

私達の宿でも、一泊朝食で夕食を食べないお客様もいらっしゃるので、ご紹介もしたいですし、連泊の場合の昼食や、もしくは2泊目をそちらのレストランでと言うことも出来たら、お客様にとっても楽しいと思います。


紋屋にも、近くのアパートの方々が、お誕生日会をしにいらしてくださいました。

芸術家の多いグループさんでとても雰囲気がありました。


今はお母様の介護で紋屋に来られない従業員のご家族も、紋屋が大変だと、お孫さんの七五三を早めて大勢様でお越し下さいました。


地元で助け合いのような空気もとても良いと思います。

御近所に喜んでもらえる紋屋、みんなで支えあう空気。
そうやって一丸となって、この土地が素晴らしい観光地になったら素敵ですね。


南房総では放射能の問題もなく、安全です。

これからもさまざまな訓練を実行し、皆さまに心から安心してお越しいただける宿で有りたいと思います。




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◆素顔の女将◆

GW後、自宅で家内と夕食を取る日が多くなった。

家内の手作り料理で晩酌しながら、自宅でゆっくり食事をするのは、
商売柄めったに無いことで、小さな幸せという感じ♪~

でも、逆に言うと宿は全館休業な訳で、困ったなぁ...(;_;)

(by aruji)

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