女将デビュ-
私は、昨年の5月から紋屋で働くようになりました。初めは、前職が百貨店勤務だったので、得意な販売分野の売店が中心でした。今年からフロントの勉強をする様になり、正式に女将としてお客様へお目見えしたのは、
今年の春からです。旅館業は衣食住すべてに携わっているので、旅館の仕事全部を把握するには、たぶん5、6年はかかると思います。そしてその知識が十分に生かされるようになるには、やはり10年の歳月が必要でしょう。
今までもサ-ビス業でしたから、接客の仕事には慣れています。でも、旅館の仕事はとても奥が深い為、まだ判らないことが多いのです。お客様に中身の濃いおもてなしをしたいと思っているのに、知らない事、解からない事が原因で、こちらの真心がお客様に通じないこともありました。
ある日、フロントがお客様の予約を取ったのに、記帳漏れでオ-バ-ブッキングとなってしまいました。添乗員や乗務員用の部屋に安価でお通しすることになったのですが、初めにつまずくと全部ダメになってします事は良くある事で、よりによって、そのお客様に次々といろんなトラブルが起きてしまいました。私は、自分の知識や経験が浅いためにとっさに良い案が出ず、的確な回答が出せなかったのです。それが全て女将の責任となります。結果、「形だけの笑顔で何も心が籠もっていない」と言われてしましました。宿で起きる事全てに私が精通していて、いろんな細かい指示を出せたらと思ったものでした。どんなお客様でも大切に思い、心からの接客を心掛けているのに、こちらの想いが伝わらず、悔しくて何日も眠れない日が続きました。でも数週間経った時、こうした失敗を糧に、大きくなって行くしかないという気持になって行きました。失敗は成功の元。新米のうちに沢山怒られよう、自分自身が成長するためのバネにしようと。
主人とは、家に帰ってから仕事の話しを沢山します。話しはいつまでも尽きることもありません。今までは会社員でしたので、ある意味では一匹狼でした。でも今は、頼りになる主人と力強い母がいて、私は一人ではありません。まだ本当に力不足ですが、毎日仕事が夢に出てきて疲れもしますが、大変な仕事ほどやり甲斐があります。以前コンピュ-タ-占いをしたところ、「あなたは動き回る仕事向き。例として運送業」とありました。運送業には笑ってしましましたが、いつも壁にぶつかりながら、いつか立派な女将になれるよう頑張って行きます。
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注:
下記のコラムは、有名なメルマガ「今日の雑学+(プラス)」に出てくる「今日の遼太朗」君の記事と同じスタイルですが、予め発行者の小橋さんにはご了解を頂いております。◆素顔の女将◆
自宅へ戻って仕事の話しをすると、こちらはどうしても採算ベ-スや内部の事情を考慮してしまうが、家内はお客様の事だけを考えているので、発言内容は家内の方が正論だと思う事が多い。ひょっとすると名女将になる(かな~?)
(by aruji)

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