夫婦と言うもの
20世紀の最後になって、芸能界では多くの大物カップルが誕生したり、世間をあっと驚かせる離婚があったりと騒がしかったですね。最近では、結婚離婚を繰り返すことも珍しくなくなり、私も2度目の結婚であることを、こうして世間に公表しています。特に離婚に関する会見を見ていると、どの方も人間として(男性として、女性として)さまざまな悩みの末に出した結論で、その表情から苦しんだ過程を垣間見たような気持ちになりました。
昔は、結婚すると簡単には離婚が出来ないので、もう一生安心と思ってお互いに気が緩み、倦怠期を迎え、でも子供のために我慢をする、という形態の結婚生活が一般的だったように思います。子供の為に我慢しているうちに子供が独立し、また二人きりになって、新しい夫婦像が形成されることもあれば、お互いに冷え切っていても、そのままで一生を終わるという事も少なくなかったでしょう。20世紀は、とかく女性の社会進出が進み、共働きの家庭の方が、今は非常に多くなってきていると思います。特にこれからの若い世代は、専業主婦をしている人は珍しくなっていくのではないでしょうか。少なくとも、子供がある程度手が離れれば、経済上も働く必要が生じるかもしれません。男性に比べれば収入は少なくても、自分で働いて生きていける自信を身に付けた女性は、もう昔のように我慢をしないでしょう。そうなると、これからはいよいよ離婚は、珍しくない現象となっていくと思われます。
二度目の結婚をした当初の私は、単純に、誰でも二度結婚をすればみな幸せになれるのではないかと、思っていました。一度目の失敗から得た経験に基づき相手を選ぶでしょうし、離婚が大変な事も分かっています。ひとり身の寂しさも味わっています。でもこの頃は、そうした考えも変わりつつあります。人間の心は変わるものなのだと、最近のニュースを見て、つくづく考えさせられました。お互いが同じように成長しなければバランスが悪くなりますし、お互いに相手に求めるものが現実と違ってくると、継続が難しくなるのでしょう。夫と妻がそれぞれに仕事を持って社会で生きていくと、夫と妻の接点はどこにある様になるのでしょうか。また、石坂浩二・浅丘ルリ子夫妻のように、親の介護問題という重い内容が、これからは大きな社会問題としてクローズアップされるばかりか、夫婦の絆にも影響を及ぼすものであることを痛感させられました。
とにかくこれからの世の中、いよいよ人間社会は複雑になり、ストレスが増えていく社会になっていきそうです。だからこそ、家庭はほっと出来る場でなければならないのですが、そのぬくもりを感じられる温かい場がいつ冷たくなるかわからない。そうした危機感がいつもあるようになっていくのかもしれませんね。ある意味では、そうなると反対に安心しなくなるので、いつも相手を尊重し、努力し合うようになるのかもしれませんが。私は、主人と出会って今こうして女将をやっています。女将になろうなんて、考えもしなかったのに。確かに大変だけれど、私にとっては同じ職場で夫婦が一緒に働ける事が幸せです。私は、今回の結婚では、どんな事があっても尊敬できる気持ちを失わない相手を選ぼうと思いました。その点だけは絶対条件で、今現在も主人を尊敬する気持ちには少しも変わりはしません。主人にも、もちろん欠けている部分はありますが、それは誰でも同じ事ですし、夫婦がデコボコ状に欠けている部分を補い合い、影響を与え合い、一緒に成長していければ良いわけです。私に欠けている部分は、主人が充分に持っていてくれている。そして主人に欠けている部分は私が補う。初めからそうだった訳ではありませんが、今のところは夫婦が力を合せて仕事上も家庭の上でも、良い役割分担が出来ているように思っています。
前の結婚の時は、日一日と「こんなはずじゃなかった」と思う事が増え、相手に対してあきらめていく事が多くなっていったのに、現在は、出会った頃より今の主人の方がずっと好きです。人間として女性として、大いに幸せで、もったいないくらいなのです。以前は、もしもの事があったらもう一度再婚しようかな等と思っていましたが、もう他の人とは結婚できない。したくないと思うくらいです。主人もその点は同じだと言ってくれていて、すごく悩んだ末の結婚でしたから、主人が私を選んでくれた事に一生感謝し続けたいと思っています。それでも一生不変なものはこの世には存在しない。安心せずに夫婦も成長し合い、刺激し合い、お互いを高め合い、そして多少は自由にしてあげる。そうして夫婦自体も変化して行く。21世紀の夫婦像もめまぐるしく変わっていきそうですね。
一日一日を一生懸命悔いが残らないように生きたい。明日生きているかもわからないのに、つまらないことでけんかしてもいられない。いつもどんなことが起きても幸せな人生だったと、思えるように、今の生活を大切にしたい。一日も長く夫を愛し支え、自分も満ち足りていられたら、と念ずるものです。
どうか2001年が良い年であります様に。
心から願って止みません。
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◆素顔の女将◆
家内と車で自宅から出た途端に聞かれた。
     家内:「私、トイレ行ったっけ?」
知るかぁーそんな事!(by aruji)★珍プレーの社員★
以前、生誕日と書かれていたのに続いて、今度は誕生寺(注)と書いてあった。おいおい、日蓮じゃあるまいし。(by aruji)
    (注)誕生寺:小湊にある日蓮宗総本山の寺院

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