子離れ
今春は、息子が高校を卒業して、東京の専門学校へ通う事になりました。子供にとって親元を離れ、一人暮らしを始める事は不安よりも、何かワクワクするような、夢を持てる環境のように感じるものです。大きく成長した子供にとって、親は頼れる存在であるものの、うるさい、煙たい存在でもあるわけです。自分の好きなように生活が出きるということに、喜びを感じるのでしょう。
親側は、初めて子供と離れ離れになる訳ですし、頭では理解していても、自分の物のような気持ちがどこかでしているので、自分の元を去ってしまうことをうまく受け止めることが出来ません。子供の成長に目を細めながらも、やはり寂しさが先に立ちます。居れば居いたでうるさいですし、家を汚しますし、良いことばかりではないのですが、どうしてこんなにも寂しいのでしょうか。
洗濯物の量が少ないのも嬉しいはず、楽なはず。でも、何か心に大きな穴がポッカリ空いてしまったような気持ちです。考えてみれば、一度も親元を離れて暮らした事がないのですもの、当たり前かもしれません。愛する夫がいれば充足すると考えていたのですが、それとは全く別の感情が強く自分の心の中に存在することを思い知らされました。
嫁と言うものは、自分の夫と姑がベタベタしていたら嫌なものです。夫がそっけなくしていても、母親がべたつくだけで気になります。私達は再婚なので、私と息子がベタベタすると、夫も嫌なようです。私と息子は、(前夫はほとんど家にいない人だったため)母一人子一人で育ったようなもの。それでも中学時代は、一緒に出かけてもいつもものすごく離れて歩いているような息子でした。今は家の中に他の息子達がいますから、こちらに来てから、息子はやたらと私の部屋に入ってくるようになったのです。そんな息子を、私は結構うるさがっていたのに、いなくなるとどうにもならない寂しさ。
引越しが思ったよりも早くなり、引っ越した後は、どうにも元気が出てきません。私は、決して子供との生活だけに夢を描いてきたわけでもありませんし、自分の中では、何より大切なのは自分の人生のパートナーだと認識してきたつもりです。それなのに、急に居なくなると何やら訳の判らない寂しさ、空虚感が胸を締め付けてきます。
私の母は、実の母親を自分の出産の為に亡くした、とても悲しい境遇の元に生まれた人です。だから娘達、特に姉のことは特別に溺愛して育てました。姉が嫁に行ってしまった時、放心したように母は、一人で姉の部屋に入り、姉の結婚式の時の写真に見入っていました。その時は、「気持ちが悪い!!」と思ったものですが、母親と言うものは、皆そういうものなのかもしれません。お腹を痛めたからなのか、子供への思いと言うものは、夫とへの思いとはまた別の種類のものなのでしょう。
姑によると、息子が母親と話しをしてくれるのも、息子に彼女が出来るまでの話しだそうです。もう数ヶ月のうちに、きっと私の息子も全く母親に関心が無くなってしまうのでしょう。息子に彼女が出来た時にショックを受けないように、息子の幸せを願い喜んであげられるように、今から覚悟を決めようと思います。子供は親から巣立っていくもの。いつまでも手元に置いておく訳にもいきませんし、いつまでも結婚しなかったら、それはそれで心配の種です。
幸い私は、特別忙しい仕事があります。息子より仕事、息子より夫のことを考え、いつまでも寂しがっていてはいけませんね。思えば大変だった子育て。それから本当に長い年月、私のような母親の元で、よく大きく立派に育ってくれたものです。寂しいけれどそれにも堪え、可愛い子には旅をさせ、そうして息子も私も人間的に成長するように、努力していかなくちゃと思います。
先日、フルムーンのご夫婦がいらして、そのご夫婦も、お子様無しの旅は初めてとおっしゃっていました。奥様はやはり、お子様がいない寂しさはなかなか慣れないとおっしゃっていました。特に男の子は、電話をしても「うん」「さぁ」「あー」の一言返事。「つまらないです」と奥様。人間はみな、同じような思いをして、長い人生をくぐり抜けて行くのです。こうしたことを初めてのお客様ともお話できる。そういう環境を大切に、これからも宿づくりをして行きます。
親離れをするよりも、子離れをする方が骨が折れそうですが.....。このような経験も、仕事をして行く上で人間的に厚みが出るかもしれないです。きっと今春、同じような思いを全国の母親の皆さんが、味わっていることでしょう。出会いがあれば必ず別れもやってくる。だからこそ、毎日を悔いのない様に、反省はしても後悔はしない様に、生きていきたいと思います。◇主人の正体◇
出張先のホテルで着替えをする主人を後ろから見ていたら、本当に主人のおしりはほっそり小さい。思わず、「あなたって本当におしりが小さいのね」と言うと、何を思ったのか主人は、私に向かっておしりをふりふりした。そんな事も私の前ではしてしまう主です。(by yoko)・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
◆素顔の女将◆
出張先のホテルで着替えをする家内を後ろから見ていたら、本当に家内のおしりはデカイ。思わず、「あなたのおしりはホントにでかいね」と言うと、家内は憮然としてにらみつけた。そんな態度も私の前ではしてしまう若女将です。(by aruji)●おまけの息子●
息子は、古ぼけて汚れた自分のスリッパを気に入って、いつまでも履いている。見かねて新しいのを買ってやったが、履こうとしない。ある日、息子の友人が遊びに来た。来客用のスリッパがみつからなった息子は、自分の履いていた古いスリッパを脱いで友人に差し出し、新しいスリッパを自分が履いたという。普通は逆だろう!?(by aruji)

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