作務衣
紋屋に来て、私が一番最初に任された大仕事は、ル-ム係の制服選びでした。今から考えると、少々力が入り過ぎて失敗した嫌いはありますが、なかなか素敵なのですよ。
「紋屋は旅館なので、社長の本音はル-ム係に着物を着せたいと思っている」という話しを母から聞きました。洋服ではどうしても和風旅館らしさは出せません。
着物姿のル-ム係がしなやかに動くところが、非日常的な美しさと余韻を醸し出すのですから。ただ、紋屋にはエレベ-タ-も無く、ワゴンも段差があって使いづらいので、客室係に動き易さは欠かせません。そこで考えたのが作務衣(さむえ)です。作務衣というのは、禅寺で僧侶が日常の労働作業の時に着る服装を言います。ル-ム係達から反対されることを覚悟の上で、ちょっとル-ム長に打診してみたら、意外と良い反応だったのです。それですぐに取りかかりましたが、それからが一騒動で、
   どこのメ-カ-にするか?
   予算はいくら位までにするか?
   生地は?
   デザインは?
   全員の体型に合って似合うものは?
等々、それはそれは大変な作業が続きました。
「ル-ム係は宿屋の顔だから、見栄えが良く素敵に見えるものを」との主人の考えで、京都のデザイン会社に特注したため、予算よりはるかにオ-バ-するとても素敵な作務衣となったのです。ところがル-ム係はいろいろな作業が多いので、人によっては3ヶ月程で痛んできてしまいました。やはり、値段や耐久性、補充が出来るか等、実質的なことも考えて作らねばならないことを思い知ったのです。
私にとっては良い経験となりましたが、主人も以前、こんな失敗(?)をしたそうです。フロントの女性用に格好の良い制服を新調したのですが、数年後にはいつの間にか、みんな元の制服を着るようになっていました。その理由を聞くと、みんな1サイズ小さめの服を頼んだため、だんだん入らなくなってきて、元の制服に戻ってしまったのだそうです。
女性の皆さん、制服は必ず大きめを選びましょう!
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◆素顔の女将◆
家内が書いた文章を入力してメルマガを完成させているが、仕事の合間に書いた文なので、なぐり書きでかなり読みづらい。「私12」かと思ったら「私は」だったり、「もち3人」は「もちろん」だった。「仁平」と思ったら「仕事」だし、「いかして」は「いかに」だったりする。と言って、機械操作を教え込むのはもっと面倒だし.....。 (by aruji)

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