料金設定
私がまだこの業界にいなかった頃、私は部屋のレベルにこだわる人でしたので、直接宿に電話をして部屋からの眺望や、お風呂がついていて10畳以上の広めの部屋と指定し、値段も何段階かに分かれているかなど確認して、宿を決定していました。
宿屋の場合、お部屋割りもホテルよリ難しいのです。シングル、ツイン、ダブルだけではないからです。お部屋のレイアウトがそれぞれ違い、お部屋にお入りになるご人数もそれぞれまちまちなこと、料金の設定も結果、難しくなるのです。正直に申し上げて、どのお客様をどのお部屋に入れるかは、ぎりぎりまで吟味がなされるのです。ご人数が多いご家族様は、布団敷きの関係から必然的になるべく広い部屋になります。また、旅行業者からの様々な企画があり、お部屋指定がある場合も発生します。また紋屋はエレベーターがないため、足が悪い方は、なるべく下層階になります。
どの部屋になるかご宿泊のお客様も知りたいご様子で、時々事前にお電話を頂戴します。かなり空室がある時は、お客様のご要望もかなりの確率でかなえられるのですが.....。旅館に一般の方が泊まる時、どのように宿泊料金を理解されるのでしょうか。料金表の設定があっても、殆どの方が「おいくらですか?」と聞いてきます。JTBの宿泊プラン「セレクト旅館」に載っている全国の宿の料金をみても、オンシーズン・オフシーズンのほかに、ショルダーシーズンというものがあり、色別の料金表が記載されているにもかかわらず、正直に言って大変分りずらいのが実情です。
見慣れていないと、宿の値段表は実際分りづらいものだと思います。紋屋の値段表も、2、3月と8月はオンですが、その中にお盆料金があり、8月20日以降はオフとなっています。
紋屋では、バストイレつきのお部屋はトイレつきのお部屋より3000円お高くなっています。もちろんお料理の方もランクが上がるのですが、お風呂が付いているかいないかでご料金が変わるという説明も適切でないように思います。本当は、泊食分離が一番分かり易いのかもしれませんが、ホテルは宿泊費が安価に感じても、実際は食事代が掛かるので旅館の食事代込みの方がお安くなることが多いそうです。大風呂に入って浴衣に着替え、畳の部屋で料理をくつろいで食べられる旅館が良い、というお客様を増やす為にも、なるべく分かりづらい部分を少なくしていく必要があるでしょう。皆様からもご意見を募りたいのです。
今、私が考えているのは、何名で宿泊されても一人当たりの基本料金は同じとし、それにプラスしていく方法です。例えば基本料金はお一人様13000円。土曜日連休は16000円。お正月やゴールデンウィークは20000円。バス付きのお部屋は、何名様で泊まってもお一部屋当たり3000円プラス、などです。そしてお料理は、ご予算によってランクアップしていくのです。そうした考えはいかがでしょうか?お子様のご料金にしても、難しい面があります。紋屋では、お布団お食事が必要でないお子様は無料なのですが、以前こんな事がありました。無料のお子様にご兄弟がいらっしゃり、上の子と同じ浴衣を出して欲しい、と言われました。「有料になりますが」と言ったところ、そのお客様は不満の声を殴り書きして行かれました。浴衣もその都度クリーニング代がかかるのですが、お客様側からすると「けちだ」ということになるようです。
通常、お食事無しで宿泊のみのお子様の場合、大人料金の30%が一般的です。「乳児の布団は私たちと一緒に寝ますから良いです。」とおっしゃっても、実際は赤ちゃんをずっと抱いているのは大変ですので、結局ご自分で押入れからお布団を出して、使っていらっしゃる場合を見受けます。また、お部屋に伺った時にお子様を座布団に寝かせていらっしゃると可哀想に思え、乳児用の手作り布団を数枚作ってみました。それは好評なのですが、そうなるといよいよ宿泊のみのお子様に対する30%の料金が不明確になってきます。(もちろん、それには浴衣やタオルなども含まれるのですが.....)私たちの宿は、アメニティーも比較的充実していると思いますし、女性客や特に小さいお子様連れには大変ご好評いただいています。そうするために多くの経費もかけ、宿泊料金もずっと据え置きです。お客様にも納得していただけて、しかも宿屋側も大幅なコスト増にならないような良い施策があるといいですね。
この頃はいろいろ新しいプランを作り、活力ある宿にしようと考えています。従業員の役割分担や調理方法まで改良しようとすると、考え始めたらきりがないものです。新しいことを始めるには、不安もつきものです。様々な問題も発生するでしょう。その都度立ち止まり考え、しかし戻らずに進んでいきたいものです。
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◆素顔の女将◆
自宅のお風呂にお湯を入れようと蛇口を開いた。しばらくすると家内がお湯を止めに行き、「お風呂が沸いたよ」と言う。「お風呂が湧いた、じゃなくて入れたとか、お風呂ができただろ?」とちゃちゃ入れすると、「でもうちの実家では、お風呂燃して!と言うのよ」と爆弾発言。家内の実家は放火魔だったんだぁ~!(by aruji)●おまけの息子●
下の息子はチョコレート好きだが、バレンタインディーに家内からチョコをもらえなかったので少し残念そう。ところが、母から大きなチョコレートの箱が来たので「良かったじゃないか」と言うと、「微妙に嬉しくねぇ~~」(笑)(by aruji)

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