女将の挨拶
紋屋では、お客様にごゆっくりお過ごし頂くため、なるべくお客様のお邪魔をしないことになっております。朝もご要望が無い場合は布団を上げないで、チェックアウト迄のんびりしていただくことにしています。ですから、今までは個人のお客様のお部屋に女将もご挨拶に伺っていませんでした。お客様の中には「この宿は女将の挨拶が無いのか」とおっしゃる方もありました。逆に今は、女将の挨拶が不要なお客様も確かに多くなってきていると思います。私自身も若いカップルのお部屋にお邪魔しようとは思いません。また女性の場合、入浴して浴衣姿、スッピンのお部屋へ着物の女将が挨拶に来たら、やはり迷惑だろうと考えもしました。私の主人は、女将の挨拶に価値を感じないという人ですから、そんなものだろうかと迷っていました。
でもホテルではなく、わざわざ日本旅館を選んでくださる理由は何なのでしょう。和室のほうが落ち着く。純和風料理が食べたい。大きなお風呂に入りたい等でしょうか。ホテルには無く日本旅館に有るサ-ビス、おもてなしとは何か。それはやはりプライバシ-よりも人間的な温かさ、フレンドリ-なところにあるように思います。伝統的な日本旅館の風習に戻るのではなく、新しい形での温かいおもてなし。しつこくない程度の、人間だから出来る心遣いが有ってこそ、日本旅館の味が出るのではないでしょうか。
廊下ですれ違う時、誰もが立ち止まり明るい笑顔で挨拶する。客室係りに「今日は自分の誕生日なんだ」と伝えたら、フロントや女将からも「おめでとうございます」と言われる。旅館の社員みんなでおもてなしをしている、という事を実感して頂ければお客様も嬉しいですよね。先日、たまたま廊下ですれ違ったお客様から、「さっきの人は誰?」ということになり、「是非挨拶に来てほしい」という声が上がりました。それで伺ったところ、私自身、とても楽しく過ごす事ができ、あとから礼状とお写真が届きました。「女将の挨拶はいらない」と思う方の判別が難しい事は事実ですが、フロントでお迎えする時に私なりに考えて、少しづつご挨拶に伺うようにしています。
客室へ伺っての女将の挨拶を望まれる方がいらっしゃるのなら、お邪魔したいと思うのですが、皆様はどう思われますか?~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
◆素顔の女将◆
家内は、お客様とお話をすることが本当に好きなようだ。ある日、教えもしないのに、気が付いたら舞台で挨拶をしていて、こちらがビックリした。 (by aruji)

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