喫煙と禁煙
最近、健康増進法が施行され、喫煙と禁煙の問題がクローズアップされています。外食産業では今までも禁煙席を設け、又その席数も増える傾向にありました。しかし、居酒屋などの夜間営業店は、やはり対応に苦慮しているそうです。旅館もその苦慮しているグループに属しているでしょう。以前アメリカで、ガンにおかされた男優のユル・ブリンナーが、生前にタバコは体に悪いというコマーシャルに出て、話題になった記憶があります。日本は当時専売公社でしたから、日本では絶対に外国のような徹底した禁煙を実行できないとその頃は感じていました。
ところが最近、JRでさえも駅構内を禁煙とし、ホームに喫煙場所を設け何所でも喫煙できていた時代とは少し違ってきました。現在遅れているのが、喫茶店、旅館やスナック、夜間営業の店などです。アルコールが入れば当然のように喫煙者はタバコを吸いたくなります。ファミリーレストランでさえも、夜9時以降は喫煙席が増えたりします。今のところ旅館サイドは、わざわざお金をかけて禁煙ルームを作る余裕が無いというところが圧倒的です。実際、旅館ではホテルほど禁煙階や禁煙ルームを簡単には作れないのです。お部屋割りが大変難しくなり、今迄取り組んだところでも、挫折した旅館さんの話も聞きます。
しかしながら、私自身も喘息もちで昔からタバコの煙に悩まされてきただけに、紋屋にお越しになる大切なお馴染みさまから悲痛なご意見を頂くと、なんとかして差し上げたいという思いが募るのです。お部屋はともかくとして、せめてラウンジだけでも禁煙にして、湯上りドリンクやモーニングコーヒーを安心して召し上げっていただきたい。そのためには喫煙場所の確保が絶対不可欠になります。
会議でも取り上げて、社員からも意見をつのりました。喫煙者の皆様にも納得していただける良い喫煙場所を考えたいものです。ロビーに近くて空気清浄機や換気扇の取り付けがしやすく、喫煙する方にもしない方にも不快な思いをさせない良い案はないものかと知恵を絞っています。係り達によると、灰皿が使われる客室は全体の30%くらいしかないそうです。それなのに、禁煙室を作るのは大変難しい問題なのです。旅館は部屋によって入る人数がちがいますし、部屋タイプも違います。ホテルのように、ツインかダブルかシングルかというようにシンプルではありません。まして部屋数も少ないのです。一人でも喫煙者がいたら、禁煙ルームは使えなくなってしまいます。
タバコの臭いは、タバコを吸わない人の衣服の方に移りやすく、吸わない人間にとっては大変気になるものです。夜の宴会もありますし、宴会場で禁煙には出来ません。朝食会場だけは禁煙にしていますが、その分ロビーのソファーは喫煙者の溜まり場のようになり、吸わない方々にゆっくりして頂けない惨状があります。
部屋のエアコンのフィルターも頻繁に清掃してはいますが、タバコくさいというクレームも時々来ます。消臭剤もいろんなところからサンプルを取り寄せては試し、一番効果が高かった物を使用しています。それでもタバコを吸わない方のタバコの臭いに対するチェックは厳しく、やはりきちんとした分煙が望まれるところです。客商売の場合、喫煙者は来るなとは言えません。お越しくださる方は、どなたでもありがたく承らねばなりません。しかし時代とともに、日本も禁煙ムードが高まっていることは間違いないことのようです。病院では昔は院内に喫煙所がありましたが、今はほとんどが戸外に出来ています。紋屋でも、各階の階段に設置していた灰皿を減らして欲しいとご要望があり、撤去しました。段々喫煙者は肩身が狭くなりますね。
そういう私もタバコは大嫌いなのですが、世の中がクリーンな空気になるよう、喫煙者も禁煙者も気分が悪くならない社会が一日も早く実現すると良いですね。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
◆素顔の女将◆
自宅のテーブルに置いてあった傷薬のボトルを見つけた家内が、「今の○○○、小さくなったのねぇ!」と昔を思い出して感心する。それ、小さいサイズの方のボトルなんだけど(笑)
(by aruji)

ご予約・プラン紹介はこちら