感謝の心
毎年のことながら、房総は6月はオフシーズンで、毎日がお客様のためよりも先のことや従業員のこと、宿造りのために忙しい日々となります。
本当は今ごろ温泉に成っていたはずだったのです。温泉に絡めた企画を、おなじみ様への季節のご案内として送っているはずだったのが、先送りになっているため余計に静かすぎるひと月になっています。
元気を無くしていても仕方がありませんし、元気の無いところに良いことは生まれづらい。日常の小さな出来事に感謝し、自分自身を戒めねばと思います。私の出身校には、日常の五心というものがありました。その一番目が「ありがとう」という感謝の心でした。その頃は、余り真剣に考えたことはありませんでしたが、この頃その感謝の心が如何に大切なことであるかが、身にしみてくるようになりました。
よく、ありがたいありがたいと思っていると、ありがたいことが向こうからやってくると言いますが、実際にやってこないまでも、感謝しているのとしていないのとでは、まったく違った世界が開けていくような気がします。
日頃の毎日は、つい当たり前のように過ぎていき、平穏な日々に感謝したり、何時もそばにいる人へ感謝したりすることは薄れがちではないでしょうか?ここ数ヶ月の私もそうだったような気がするのです。息子のことで悩み始めたのがきっかけになり、必要以上に暗い気持ちになっていました。
いつも迷った時には必ず読む本が有り、今回もその本を読んで見ました。やはり何時ものように新しい発見がありました。自分の人生を楽しくするのもしないのも、みんな自分の気持ちの持ちようなのです。今という時間を大切にし、もう二度と来ない今を一生懸命生きることが大切だそうです。
私は今住んでいる土地のよさを実感しているだろうか? 嫁にきたこの家を愛しく思っているだろうか? 私を選んでくれた夫に感謝して、十分に愛情を注いでいるだろうか? 女将として自分が活躍できる場を持っていることを、日々感謝しているだろうか?
私は何のために結婚し、どんな仕事をしたかったのか考えてみました。私は一人でも生きていけなくはありませんが、本当は一緒に人生を歩んでいく人がいるほうが私には合っていると思います。支えてくれる人がいるほうが力を出せる人間だからです。
今の結婚生活にももちろん苦労はあります。商売上の喧嘩も少なくありません。しかし、私という人間をこよなく愛してくれる人がいる。その人の傍にいられて私を支えてくれる。幸せだと思います。
旅館の仕事、女将職についても、仕事の巾が広いのでもっと男勝りの人の方がきっと向いているとは思います。しかし、私はメルマガの執筆が出来ていて、自分の趣味である書を宿造りに生かせていて、その時間を作り出すこともできる。そして何より接客の世界が好きです。女将という仕事を自分の気持ち次第でもっと生き生き出来るかも知れませんね。先日、珍しく数組のおなじみ様や、心が通じるお客様ばかりに恵まれた日がありました。朝ロビーでどのお客様にもそつなくお声かけするのが大変なくらい、その日は恵まれた日だったのです。お一組は歯医者さんのご夫婦で、奥様はお茶を習っていらっしゃる方でした。お知り合いにもご親戚にも旅館をなさっている方があって、私たちの苦労がお分かりになるようでした。
また一組は高校時代の同級生という小グループさんで、句を詠むご趣味がある方々でした。もうお一組は子育てのサイトのメーリングリストを見てお越しのお客様で、紋屋のために多くのご意見を頂きました。
その他に毎年3回お越しくださる御馴染みさまと、お子様が4人もいらっしゃる御馴染みさま、それぞれに紋屋のよさを仰っていただきました。
私たちの宿作りへのコンセプトを理解してくださる新客さまに恵まれて、おなじみ様もお越しくださっている。とても幸せな一日でした。悩みを抱えてくよくよしている暇があったら、幸せを噛み締めなくてはいけませんね。そうした幸せな一日が頻繁にはなくとも、会いに来てくれる人がいるということが私には嬉しいのだと、「紋屋に来てよかった。」と言ってもらえることに喜びを見出せるのだと、私が尊敬しているサイコセラピストが教えてくれました。
世の中には深刻な病の方や、様々なハンディーを抱えている方も多くいらっしゃいます。私が抱えている悩みなんてごく小さいものなのでしょう。悲しい日もなるべく楽しいことを考える、今日という日を大切に、そして悲しいことや苦しいことも、きっと何かのために必要なことなのだと知って、その場を乗り越えていける知恵をつけたい。
人は毎日色々な事件や様々な悩みに翻弄されています。でも、何時も前向きに考え小さいことやそばにいる人達に感謝する事を忘れない自分でありたい、そう思う今日この頃です。・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
◆素顔の女将◆
家内が、館内放送で社員を呼び出していた。声が放送されないと騒いでいたが、よく見ると家内はマイクを裏返してしゃべっていた。(笑)(by aruji)●おまけの息子●
東京の学校に行っている上の息子から電話があった。時節柄、父の日のプレゼントかな?などと期待したら、お金の無心だった。ったく、もう!(by aruji)

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